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QUOINE社のプラットフォーム「LIQUID」と QASHの使い道

本物のICOはあるのか

2017年は仮想通貨元年と呼ばれるにふさわしい程の多様な通貨やプロジェクトが誕生しました。

最近問題が顕在化したものの、ICO詐欺であったり仮想通貨の流出等も2017年時点で起こっていた問題点でもありました。

先日フォーブスが「ICO8割が詐欺」という記事を掲載したり、イーサリアム共同創始者であるヴィタリック・ブテリン氏も最近のICOに否定的で「多くのプロジェクトには魂がこもっておらず、値段を吊り上げてランボルギーニを買いたいだけ」と揶揄しています。

ICOはベンチャーキャピタルの存在を脅かす程、即効性のある資金調達方法としての立ち場を確立した反面、未熟なプロジェクト・詐欺に等しいプロジェクトにも利用されているという事です。

そんなICOの世界の中ですが、2017年末にトークンセールを行った大型ICOに「QASH」という仮想通貨が存在します。

QASHはフォーブスやブテリン氏が言うところの「詐欺や魂の入っていないICO」なのか。今回はQUOINEX社が発行するトークン「QASH」について解説をします。

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QASH」の役割とは何か? プラットフォーム「LIQUID」や特徴、使い道を解説

QASHは前述の通りQUOINEX社が発行する仮想通貨で、QASHは「LIQUID」という独自のプラットフォーム内で利用可能な通貨です。

QUOINEXは仮想通貨取引所として有名で、日本国内でサービスを提供しているので仮想通貨に手を付けている人であれば名前は聞いた事があると思います。

そのQUOINEXが開発しているLIQUIDのプロジェクトは通貨の「流動性」を高める事を目的にしたプラットフォームで、通貨間の円滑な売買を実現する為の触媒として活躍するのが「QASH」です。

流動性というのは株式やFXでは「売買が積極的・頻繁に行われているかどうか」といった意味で利用され、流動性が「高い」とされている場合は売買による取引が積極的に行われている、言い換えれば参加者が多い事でもあり信用性が高いと判断されます。

世界で利用されている法定通貨は取引量を、ビットコインの取引量ランキング基準で見た場合

*画像はCryptoCompare 様より

1位:日本円 53.05%

2位:アメリカドル 20.54%

3位:USDT(ドルと同じ価値を持つTether) 16.48%

4位:韓国ウォン 3.95

5位:ユーロ 3.33%

となっており、この5つの通貨はビットコイン取引の世界では「流動性が高い」通貨と言えますが、例えば南アフリカランド(ZAR)の様な通貨は仮想通貨の世界ではマイナーに分類され、仮想通貨への参入可能で流動性の高いルートを探す事自体がハードルになってしまう為、仮想通貨の世界に限り悪く言えば不便な通貨という事になります。

仮想通貨は国に関係なく取引が可能といった最大のメリットであり特徴を備えた次世代通貨ではありますが、実際に取引に臨むとなると個々の取引所や通貨による縛りが発生し、同じ仮想通貨であるにも関わらず取引所毎に価格や使用出来る法定通貨の違いから売買条件がバラバラになってしまうという問題を抱えています。

LIQUIDの役割は世界中の取引所のオーダーや価格をオーダーブック一つに統合して、選択した通貨で自由に売買が可能になる事であり、これを「World Bokk」と呼んでおり、噛み砕いて言えば国や通貨に関係なく「世界中で同じ条件による売買が可能になる」という事です。

LIQUIDはリアルタイムで為替交換可能なシステムを導入しており、わざわざ通貨を変換する手間が発生することなく売買が可能で、例えば日本でアメリカの売り注文を買う際に円をドルに変換する事なく買う事が可能になる技術です。

QASHの役割とは?

LIQUIDが実現した時、仮想通貨市場は誇張抜きで世界規模になり得ます。

2017116日に行われたQASHのトークンセールでは当初は1週間から1カ月の間トークンセールを予定していましたが、僅か3日間に短縮され約165億円の資金調達に成功して終了しています。

ところが、このQASHの面白いところは同時期にCOMSAが話題になっていた為、それほど知名度が無かったにも関わらず、COMSA1カ月かけて約110億円の調達を達成したことに対し、僅か3日で165億円の調達に成功。

この調達額は201711月時点でのICO資金調達の5位に該当する程の圧倒的な金額で、LIQUIDがどれだけ期待されているかの指標と考えた場合、COMSAよりも将来性があると判断されたのかもしれません。

そんなQASHですが、「QUOINE上でサービスの決済」と「公開市場で取引可能なトークン」の二つの特徴を持っています。

かなり抽象的な表記となっていますが、実はQUOINE LIQUID201846月の間にサービスの開始を予定しており、実は今現在は用途が無く、LIQUIDプラットフォームの稼働も2019年を予定しており、現在の価格はその時の為の期待値としての側面があります。

QASHは仮想通貨の売買やLIQUIDでの利用に制限せず、QASHLIQUIDに参加を希望する企業を歓迎しており、ETHXRPと同様に企業,組織,個人がQASHを利用する事が可能で、国や通貨を問わず利用できるLIQUIDの需要はまず間違いなく高まります。

その中でQASH保有者はQUOINEだけでなくパートナー企業とそのサービスに利用する事が可能になります。

また、2019年第二四半期に開始予定としているQASHブロックチェーンは、Fin Techのスタートアップをメインターゲットにしたブロックチェーンで、QASHのエコシステムの拡大をする事で、金融やフィンテック企業向けブロックチェーンの標準化を目指しています。

似た様な技術ではRippleネットワーク(XRP)が存在しますが、リップルは銀行とその送金システム用、QASHは金融やフィンテック向けの様な形ですみ分けが出来ているので、似ている様で別物です。

後述しますが、現在のロードマップでは2018年第二四半期のQUOINE LIQUIDの公式スタートを皮切りに、2019年第三四半期に正式な銀行免許の取得まで記載されており、スタート地点に入る為の準備段階であるのが現在の状況です。

この記事を執筆している425日時点で既に2018年第二四半期に入っている為、QUOINEからのアナウンスを待つだけの状態です。

QASHはどこで購入可能か? 登場から現在までの価格変動は?

QASHQUOINE社が発行する仮想通貨という事で、QUOINEXで購入が可能な他、QUOINEXの海外向け取引所であるQRYPTOS、香港に拠点を置いているBitfinex、その他Gate.ioGOPAXEXXIDEXEtheDeltaHuobiLATOKENの計10社で扱っています。

一点気になる情報としては、201711月時点でQUOINEBinanceとパートナーシップを発表しています。

ちなみにソースはこちらになります。

これがただの技術交換という意味なのか、将来的にBinanceBNBQUOINEqashの相互上場なのかはまだ声明が出ておらず未定ですが、現在仮想通貨の取引量世界一のBinanceへの上場が決まればqashは更に飛躍すると断言できます。

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qashのチャートはどうなっているのか

*画像Coinmarketcapより

チャートは緑の線がqashの値段(米ドル建て)で、黄色がビットコイン建てでの値段になりますが、見ればわかる通りほぼビットコイン価格に連動して価格が上下しており、価格がピークに達したのは115日の2.4ドルです。

この時価格が上昇した事については

1QUOINEXXRP,Litecoin,NEMの取り扱いを1月中に始めるというアナウンス

2Binanceへの上場が噂された事

大きくこの2つの要因が挙げられるので、順に解説していきます。

1XRP,Litecoin,NEMの取り扱い開始】

シンプルで分かり易い構図として、これら3つの通貨は人気のある通貨です。

特にXRP(Ripple)は実用性からこれまで大きなトラブルも無く順調にプロジェクトを成功させている通貨・プラットフォームでもある為、QUOINEXのユーザーが増える事に比例してQASHの保有者が増える、という期待による高騰が起こったと思われます。

2Binanceへの上場の噂】

前述の通りQUOINEBinanceがパートナーシップを結んでいます。

これまで大きく動きが無かったのですが、2018114日に、Twitterbinanceのコード上にQASHの存在を確認したという報告がありました。

QUOINEX社のCEOである柏森氏もBinanceQASHを渡している事を名言している為、噂の一層の拍車がかかった物と思われます。

Binanceは仮想通貨の取引量で最大手の取引所であり、上場した銘柄はほぼ暴騰している事から、上場による高騰を期待して買ったと考えるのが妥当です。

価格の上昇理由としてはBinanceへの上場の噂が強いと見て間違いはないでしょう。

20181月の段階で既にバイナンスが取引量で世界1位になっている事からも、影響力は計り知れない物があります。

この時は結局上場されず、そのまま現在に至っていますが、今後パートナーシップを結んでいる事による何らかのアナウンスがあった場合、価格の上昇は間違いなく起こるので、注意が必要です。

その後はBitcoinを始めとした仮想通貨全体の値下がりに沿った流れになります。

将来的にLIQUIDへ使えるというだけで、現時点では売買による利益を生み出すしか使い道がない通貨である事から、期待値だけで価格を上げる事は不可能である事は仕方なく、2018年第二四半期で予定しているQUOINE LIQUIDでどれだけの保有者を満足させられるかが価格上昇の鍵となります。

では価格に関わる好材料が無いのか?と問われれば、そんなことも無く、1月に起きたコインチェックによるNEM不正流出事件による仮想通貨全体の値下がりは、QASHも例外なく影響を受けてしまいましたが、QASHは爆発的ではないにしてもある程度安定感を持って価格を維持しています。

これは言ってしまえばQASHに信頼性が備わっている事の証明ともいえます。

QASHを発行しているQUOINEは日本で16社しかない金融庁の審査に通った正規の仮想通貨取引業者の一つであり、bitFlyerZaif、コインチェックと言った人気の取引所が何かしらのトラブルを起こしている中一度たりともトラブルを起こしていません。

資産を預かるのだからトラブルが無いのは当たり前と言えば当たり前の話ではありますが、日本で三本の指に入る取引所がそれぞれトラブルを起こしているとなると、必然的にトラブルを起こしていない業者への信頼性が上がるのは当然の話です。

QUOINEのメンバー

*画像はホワイトペーパーより

まずはCEOである柏森氏です。

2014年に共同創業者であるマリオ氏とQUOINEを設立し、日本やアメリカ、東南アジア等に投資をしていましたが、QUOINE設立前はソフトバンクグループでシニアバイスプレジデントとしてシンガポールテレコムやバーティグループと共にソフトバンクグループのアジア営業等に従事しています。

また、スマホアプリである「パズル&ドラゴンズ」の制作会社であるガンホーのアジアCIOを務める等のIT分野でとてつもない経歴を持っています。

柏森氏の凄い所は自分が先頭に立ってQUOINEQASHの宣伝や報告を行っている所です。

CEO自らがツイッターを駆使して様々な情報を発信するスタイルはソフトバンクの孫正義氏も行ったやり方であり、保有者と近い位置で意見交換が可能である事がQUOINEの信頼性に繋がっていると言えます。

*画像はホワイトペーパーより

マリオ氏はQUOINEではCTO(最高技術責任者)という立場であり、柏森氏と共にQUOINEを立ち上げた共同創業者でもあり、クレディ・スイスやメリルリンチ等の金融機関に勤務していた経験がある方です。

初期の取引の電子化への取組に関与し、最先端のトレーディングシステム用ソフトウェアの開発をしています。

また、インタビューでは柏森氏と同席する事もあり、金融経験豊富という事もあり各国の仮想通貨ICO事情に明るい一面も持っているみたいです。

QUOINEは柏森氏とマリオ氏を中心としてホワイトペーパーに9名の経歴が紹介されていますが、いずれも金融や技術という面で輝かしい経歴を持つ方ばかりです。

そういった高水準の技術や知識、センスを持っているメンバーが集まったからこそトラブルの無い、信頼性の高い運営が行われるのだと思います。

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QASHの将来性は? これまでの実績やロードマップから考えてみる

QASH201711月にトークンが発売され、20185月を以て半年になります。

これまでの進捗状況としてはトークンセールに成功していますが、424日にLIQUIDワールドブックβ版のローンチに向けたアナウンスがありました。

正式版が第二四半期に間に合うのかは不透明ですが、中途半端な物を出してトラブルになるよりはアナウンスを行い、ベータ版のローンチを行うという点でとても良い印象が持てます。

では、現実的な話としてQASHLIQUIDの将来性はどう考えればよいのか?

成功の鍵を握るのはワールドブックと運用するLIQUIDの完成度と言えます。

LIQUIDはまだローンチに至っていない為、QASH自体には何の機能も無く、その中で将来性に繋がる第一歩は目先の課題であるワールドブックの完成度です。

ローンチ直後に致命的な不具合やトラブルが起こりユーザーの信頼を損なうと、信頼を取り戻すには多くの時間が必要になります。

現在は名言されていないものの、恐らくワールドブックの開発は遅れています。

しかし、多少の遅れが出たとしても高い完成度を目指して慎重な開発を進めて行くべきです。

LIQUIDの核となるワールドブックが問題無く完成し、LIQUIDの有用性が実証されれば提携先,取引先は増加していく事は間違いありません。

ロードマップに即して考えるなら今年はLIQUIDがローンチされる年です。

今年ローンチされるという事は、今後のQASHの躍進を占う大事な年でもありますが、QUOINEの報告を見る限り、慎重な開発と丁寧な説明を忘れない姿勢でいる事から、LIQUIDQASH、ひいてはQUOINEの将来性には問題が無いと言えます。