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日本企業が発行するフィリピングローバルコイン(PGC)とは?その特徴と将来性

国際送金に大きなマーケットを持つフィリピン

東南アジアに位置するフィリピンは、2014年に大手金融機関HSBCより「2050年に経済規模が世界第16位となる」と発表されており、そのポテンシャルは大きく期待されています。

そんなフィリピンでは自国の国内総生産(GDP)の内の10%が海外への出稼ぎ労働者による国際送金によって成り立っています。

英語が堪能なフィリピン人はその英語力を活かしてグローバルに働きに出ていますがその反面、国際送金の手数料で多額のコストが掛かってしまっているのです。

フィリピンではそのような問題を「仮想通貨」を使って解決しようと、最初に「ノアコイン(NOAH)」が誕生したのですが、後にフィリピンをターゲットにする「フィリピングローバルコイン(PGC)」という新たな仮想通貨が誕生しました。

では、以下よりそのフィリピングローバルコインについてを解説していきます。

フィリピングローバルコイン(PGC)の特徴

引用:PGC公式サイト

フィリピングローバルコイン(以下PGC)とは、上述したようなフィリピンの国際送金の問題を解決し、フィリピン経済を活性化させる為に開発された仮想通貨ですが、以下具体的な特徴を見ていきましょう。

国際送金の改善

既存の送金システムでは1万円の送金をした場合に手数料が1,000円以上かかってしまい、その反映も2日程かかってしまいます。

ですが、上述した通りPGCは国際送金において手数料を数十円や数百円で済ませるようにし、送金の反映も瞬時に完了できるようにします。

PoWアルゴリズムを採用

PGCはイーサリアムのERC20をベースとしたトークンであり、そのコンセンサスアルゴリズムはビットコインやイーサリアムと同様にPoWです。

なお、PGCのPoWはブロックの生成が5分に1回という特徴を持っています。

マイクロファイナンス

PGCは国際送金の問題解決以外にも貧困者向けの小口融資といった金融サービスである「マイクロファイナンス」も展開します。

基本的に一般的な信用が無ければ金融機関からお金を借りることはできませんが、フィリピンの貧困層でも金融サービスを受けられるようにし、貧困の緩和を促します。

PGCのICOとその運営会社について

このPGCはICOによる資金調達を計画しており、既に縁故販売やプレセールは終了しました。

今後一般向けのセールが行われる予定とされていますが、公開予定であったホワイトペーパーは現在延期されています。

これはパートナー先との調整や合意が取れていない為の延期であるとされており、メインのICO自体がいつ行われるのかも公式の発表が無く、現状未定となっています。

《2018年7月27日追記》

2018年4月26日にリリースを目指すとされていたPGCのホワイトペーパーですが、2018年7月26日現在、未だにそのホワイトペーパーは発行されていません。
その後概ね3ヶ月経った現在もPGCに関する進捗ほとんど見られておらず、ホワイトペーパーも無ければ当然一般向けのICOなど行われるはずがありません。

なお、延期の理由として「パートナー先との調整や合意が取れていない為の延期」と上述しましたが、3ヶ月もの間特段のアナウンスが無い状態である事は事実であり、どんどんと遅れを取り信頼を損なってしまっていると言えます。

PGCの運営会社

PGCの運営会社は、現フィリピンの大統領の弟であるエマニュエル・ドゥテルテ氏による合弁会社「J-PGC」であり、その技術提供をするのが日本でマイニング事業を展開している「デジタルカレンシー株式会社」です。

運営会社のJ-PGCはフィリピンのセブ島を拠点としており、PGCをグローバルの展開を進めようとしています。
このJ-PGCのCEOは大統領であるドゥテルテ氏の実弟ということもあり、これが大きな信用に繋っています。

なお、PGCを発行している発行体が「J-PGC社」であり、デジタルカレンシー株式会社はその技術提供のみという事で、同社は運営主体として活動しているわけではありません。

また、デジタルカレンシー社のCEOである松田智氏は、過去にクレジットコインジャパン株式会社と共に「クレジットコイン」といった仮想通貨を販売しましたが、その後販売した通貨の利益を丸ごと取っているという情報が流れてしまい、その信用度を下げしまいました。

どうも、PGCに関する提携先の信用度あまり高くはなさそうです。

そして、デジタルカレンシー社は独自のマイニングシステムを開発するプロジェクト「デジタルカレンシーマイニングコイン(DCM)」の運営も行なっており、同通貨はドバイ王族向けのカンファレンスを行う事で話題となりました。

また、同通貨は松田CEOによって1DCM=1,000円との価値宣言もされていますが、同通貨の実態がどんなものなのかはまだ不明となっています。

中央銀行や証券取引委員会に申請

このPGCは中央銀行や証券取引委員会に正式な手続きを完了しているようです。

なお、現地の日本人向けの「マニラ新聞」では、以下のようにOGCやCEOのドゥテルテ氏が言及されました。

引用:まにら新聞ウェブ

メディアでも顔出ししているドゥテルテ氏ですが、地元の新聞でもPGRに関するインタビューなどを受けています。

しかし、PGCに対し同氏は「パートナーに問題があったPGCとは関係を断ち、新たな会社としてJ-PGCを設立した」と説明しています。

この同氏の発言から、PGCとJ-PGC社は別物として考えられているようにも見え、ますます不透明さが増します。

なお、PGCは中央銀行や証券取引委員会に正式な手続きを完了したとはいうものの、フィリピンで仮想通貨に関する販売許可や認可は受けていないようにも思えます。

J-PGCの取締役が逮捕される

一方でネガティブなニュースも報道されており、J-PGCの取締役である奥野氏が2018年5月1日に警視庁に逮捕されました。

一昨年前に東京で起こった暴行事件に奥野氏が関与していたとの疑いをかけられたのですが、本人は容疑を否認しています。

これによってPGCの今後に悪い影響が出てしまうかもしれません。

OGCの専用ウォレット

また、OGCではAndroid端末のみで専用ウォレットをリリースしていますが、具体的な手順は以下の動画にて解説されています。

《2018年7月27日追記》

PGCトークンは先日新バージョンとしてイーサリアムベースのERC20へ移行すると発表されました。

これによって、PGCホルダーは自身で移行作業を行う必要があり、移行した後は従来のPGCトークンを管理していた「PGC専用ウォレット」を利用する事が出来なくなります。

ウォレットの移行に関する詳細は下記の動画にて解説されているので、PGCをもし自分が保有している場合は確認しておきましょう。

PGCが上場される取引所

PGCは韓国の「COINCOZ」では既に上場しており、実際に公式サイトを見るとPGCが銘柄として表示されており、日本円にして1,050円程度の価格がついています。

なお、今後は日本、香港、フィリピンでも上場を予定しているとされてますが、詳細については未定のようです。

《2018年7月27日追記》

このPGCは当時8円程度で推移していたものの、上述したCOINCOZに上場した事で同取引所では10,500ウォン(1,050円)を付けました。

つまり、これは当時の価格からおよそ130倍に跳ね上がった事になります。

これを使って、SNS界隈では「PGCを購入して150倍になった」と発言してPGCの購入を推奨する人が出てきていましたが、一部の取引所で価格が跳ね上がったからといって、それがフェアバリューだとは言えません。

なぜならこのCOINCOZのPGCの板はほとんど動いておらず、PGCの取引ページもどうやら現在は閉鎖されているようだからです。

このように、今回の高騰はPGCの「100倍以上」の実績を事実として作る為の見せかけ行為だったのでは無いかとも読み取る事ができます。

そもそもPGCは上場どころか、一般向けのICOすらもしていません。

そのようなコインが150倍になるといった需要が、本当にあったのかと問われると、恐らく無かったでしょう。

また、上述の取引所以外にも韓国の取引所「BITZET」と「COINWORLD」に上場する予定との噂が立っていたのですが、2018年5月18日に公式のPGC事務局より、それらは事実とは異なっている旨が発表されました。

実際にBITZETにはPGCの取引板が作られていましたが、直ぐにそれは撤廃され、現在は跡形も無くリストから消えています。

このように、上場に関するトピックもあまり信用出来ないものばかりであるのが現状であり、果たしていつ上場されるのかも全くもって不透明なのです。

PGCは今後どうなるのか

以上がPGCについてでしたが、このプロジェクトはドゥテルテ大統領の弟が指揮を取っているという点で強いアドバンテージがあると言えるでしょう。

PGCは今回取締役が逮捕されるというニュースがありましたが、それは実際にフィリピンの国民のニーズを満たせる通貨であるかどうかとは全く別のものであり、どちらにしても通貨の実態が伴っていなければ機能はしないのではないかと考えています。

フィリピンでは仮想通貨関連の事業者を優遇する経済特区が設けられており、益々フィリピンでの仮想通貨の活況が期待されますが、同時に競合も必ず増えてきます。

最終的にフィリピンの国民がどの通貨を使って送金をするのかを知る為には、他にどのような送金業者がいて、どのような仮想通貨が存在するのかを知っておかなければならないでしょう。

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月日が経ち実態が見えて来たPGC

このPGCは本記事で記述下通り、プレセールの開始やホワイトペーパーの公開などといった、ほとんどの公表事項が実現出来ておらず、韓国取引所への上場も曖昧な形で潰れ、フィリピン政府公認の仮想通貨でもありません。

それに、PGCの公式サイトを見ても、大まかな事しか記載されておらず、PGCの特徴は「ブロックチェーン」「人工知能」「低金利」などとしか書かれてありません。

果たしてPGCはフィリピンというポテンシャルの高い国での送金需要を手助けするビッグな仮想通貨となるのか、それとも詐欺的なプロジェクトとして投資家の資金をそのまま盗んで行くのか、その結末はますます不透明です。

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