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仮想通貨ICON(ICX)とは?韓国版イーサリアムの特徴と将来性

仮想通貨ICON(ICX)とは?

引用:ICON公式サイト

仮想通貨ICON(ICX)とは、スマートコントラクトを駆使してあらゆる業界のコミュニティを繋ぐ韓国発のブロックチェーンプラットフォームです。

巷では「韓国版イーサリアム」とも呼ばれており、イーサリアムと同様にスマートコントラクトを利用する事で決済以外にも、予め定めておいた契約に基づいた取引を行うことができます。

既に韓国国内では金融や教育、医療といった様々な業界がICONと提携しており、それぞれが一つのプラットフォームで互いに取引を可能にするのです。

では以下より、具体的なICONの仕組みや特徴について述べていきます。

ICONの特徴やその仕組み

引用:ICONホワイトペーパー

ICON Network

ICONは上述した通り、分散型ネットワークを構築してあらゆる業界のコミュニティを繋ぎ合わせるプラットフォームです。

このプラットフォームで活用されるのがICON独自のブロックチェーンである「loopchain」であり、これは韓国のブロックチェーン関連企業である「the loop」によって開発されました。

このネットワークによって、異なる分野のコミュニティが相互運用されるわけですが、例えば医療分野と保険分野が繋がったとしましょう。

ここでICONネットワークで繋がっている病院は、同じICONネットワーク上にある保険会社と顧客の情報を共有する事ができます。

引用:ICONホワイトペーパー

これによって病院は保険会社に顧客の詳細情報を送る事ができ、治療による保険関連のプロセスが迅速に行われるようになるのです。

燃料通貨となる「ICX」

このICONネットワークでは、その燃料通貨である「ICX」が流通するようになります。
これはイーサリアムと「ETH」の関係と同じように、ICON自体はプラットフォームの事を指しており、そこで通貨として機能するのがICXです。

ICONネットワークの5つの構成要素

ICONのネットワークは5つの要素で構成されており、それが以下です。

  1. コミュニティ
  2. C-node
  3. C-Rep
  4. ICON Republic
  5. Citizen Node
1.コミュニティ

ICONネットワークで言われる「コミュニティ」とは、上述した金融や教育、医療といったように異なるノード同士で構成されるネットワークの事を指します。

なお、ビットコインやイーサリアムもこのコミュニティの一つに入ります。

2.C-Node

C-Node(コミュニティノード)は上のコミュニティに属するノードのことであり、コミュニティでの合意形成や仕様変更などの意思決定プロセスに大きく影響を及ぼし、新規ブロックの生成の役割を担います。

C-Node(コミュニティノード)は個人や組織で利用する事ができ、ノードポリシーと呼ばれるルールの取り決めは各コミュニティのメンバーで決められます。

3.C-Rep

C-Rep(コミュニティ代表者)とは各コミュニティごとに選ばれた代表であり、ICONでの取引の検証とガバナンスに投票する権利を持ちます。

よって、ICONの新規発行はこのC-Repの協議によって決まります。

4.ICON Republic

ICON Republic(ICONパブリック)とはC-RepとCitizen Nodeで構成されるICONのネットワーク全体の事であり、異なるコミュニティを繋ぎ合わせるコネクターの役割を担います。

5.Citizen Node

Citizen Nodeとは、上述したICON Republicの構成要素であり、Dappsを作成する事によって誰でもICON Republicに参加する事ができます。

このCitizen NodeはC-Repのようにガバナンスに投票する権利は持っておらず、取引のみ行う事ができます。

独自のスマートコントラクト「SCORE」

SCOREとは、「Smart Contract On Reliable Environment」の略であり、上述したloopchain上で機能する独自のスマートコントラクトです。

このSCOREはベースとなるブロックチェーンの環境から切り離してスマートコントラクトを実行できる構造になっており、ブロックチェーン上のプロセスの影響を受けず正常に動かす事ができます。

コンセンサスアルゴリズムは「LFT」

ICONではLFT「Loop Fault Tolerance」と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用しており、これは上述した韓国のtheloopという会社が開発しています。

このアルゴリズムを採用する事でブロックが同時に生成される事で起こるブロックチェーンの分岐を軽減し、ブロックの承認を素早く行います。

このLTFでは「リーダーノード」と「検証ノード」といった2つのノードが存在し、リーダーノードはブロックの生成を行い、検証ノードは生成されたブロックの検証作業を行います。

検証ノードがブロック内のデータが正しいかどうかを検証後、同じ検証ノード同士で一定数以上の賛成があれば新たなブロックが生成されます。

ICONick

引用:ICON公式サイト

ICONネットワークではICONickがウォレットのIDとして使用されます。

IDに自分の好きなニックネームを使用する事で長くて面倒なアドレスを簡素化する事ができます。

このICONickは1ウォレットあたり1つのニックネームが登録でき、ICONでの取引やDapps、DEX等のサービスで活用できます。

ICONの価格推移と購入出来る取引所

引用:coinmarketcap

このICONは現在時価総額20位に位置しており、その額およそ1,900億円にも及びます。

昨年の2017年10月末の公開から、その後の12月には大手取引所の「Binance」や「OKEx」で上場し、およそ2ヶ月程で30倍に高騰しましたが、2018年の1月から3月にかけては右肩下がりに下落しました。

ですが、4月に入ってからは全体のトレンドの影響もあり価格は右肩上がりとなりました。

なお、ICXが購入できる取引所は以下の通りです。

引用:coinmarketcap

「Binance」「Bithumb」「Upbit」「OKEx」などですが、BTCやETH建てで多く流通している取引所はBinanceです。

ICONのウォレット「ICON Nex」

引用:ICON公式サイト

ICONでは独自のウォレットである「ICON Nex」を展開しており、ICONネットワークに接続されているICXやETHを主としたあらゆる仮想通貨を保管したり交換したりする事ができます。

このICON Nexは現在PCベースのChrome拡張版からダウンロードできますが、今後はiOSやAndroid版もリリースされる予定です。

ICONの将来性

以上がICONについてでしたが、今後最も競合となるのはイーサリアムとNEOでしょう。

イーサリアムはすでにICOやDappsプラットフォームで大きな市場シェアを持っており、NEOは巨大なデジタル市場をもつ中国で既に政府と協力しておりその時価総額は6,000億円程あります。

しかし、ICONには他には無い相互運用性の高いネットワークを提供しており、そこがICONの強みとなります。

現在ICONは韓国でおよそ30の金融機関やその他の会社と提携していますが、今後イーサリアムやNEOと差別化する為にはICONにはより一層パートナーシップの強化が求められるでしょう。

「韓国版イーサリアム」の名を確立させる為には、まずは互換性の無いブロックチェーン同士を「繋げる」というニーズにどれだけ応えられるかではないでしょうか。