仮想通貨

仮想通貨の脅威となるのが量子コンピュータである理由とは?

仮想通貨の脅威

仮想通貨にとって量子コンピュータは脅威になるとされています。なぜなのかというと、仮想通貨の根幹であるブロックチェーンが持つ強固なセキュリティが突破されるだけでなく、マルチシグネチャで守られた秘密鍵がハッキングで入手される可能性があるからです。

しかし、その量子コンピュータに対抗すべく、量子コンピュータ耐性を持った仮想通貨が存在します。量子コンピュータ耐性を持つ仮想通貨は、他の仮想通貨が持つセキュリティよりかなり高いだけでなく、量子耐性という技術そのものが注目されていますが、その耐性を持った仮想通貨は非常に少ないです。

ここでは、量子コンピュータの仕組みや、その耐性を持った仮想通貨を可能なかぎり挙げて、解説していきます。

量子コンピュータの仕組みを説明

量子コンピュータとは、量子力学に基づいて開発された次世代のコンピュータでもあるのですが、現時点で実用化(実験機はある)には至っていません。しかし、IBMや富士通やNTTなどの大手企業が注目し、開発にも参加しております。

量子コンピュータの仕組みを説明すると、通常のコンピュータは01の組み合わせで計算するのですが、量子コンピュータの場合だと、01の両方を使って計算します。注目してほしいのは、「組み合わせ」と「両方」です。

組み合わせとは、色々な要素が集まって、区別せず並べたものを意味する一方、両方は「どちらも同時に使う」と表現したほうがわかりやすいでしょう。量子コンピュータは01を組み合わせるのではなく、両方を同時に利用することで、通常のコンピュータだと1,000年かかってしまう計算をわずか数分で完了するという見込みです。

そのわずかな時間で完了してしまう圧倒的な計算能力を持つ量子コンピュータですが、どれくらいの計算能力を具体的な数値で表すと、スーパーコンピュータの1億倍以上とされています。

その量子コンピュータを利用し、仮想通貨に対するハッキングを行えば、ブロックチェーンが崩れる可能性が大きいだけでなく、マルチシグで分散された秘密鍵を同時に奪うことが容易くなります。

まとめると、量子コンピュータは便利であると同時に、悪用されれば、仮想通貨だけに限らず、すべてのセキュリティ分野に脅威をもたらしかねないということです。

ランポート署名は量子耐性技術でもある

ランポート署名とは、大規模なハッシュ関数を用いていることで、圧倒的な計算能力を誇る量子コンピュータに対抗できるという特徴を持ったデジタル署名のひとつです。ランポート署名とは、量子コンピュータ対策が用いられているデジタル署名と考えたほうがわかりやすいでしょう。

秘密鍵と公開鍵の話しになりますが、これらのアドレスはハッシュ関数から来ています。ビットコインの場合は「SHA-256」というハッシュ関数から来ていますが、多くの仮想通貨はこのハッシュ関数を採用しています。しかし、量子コンピュータには対応できないというのが欠点です。

しかし、ランポート署名という大規模なハッシュ関数を使うことで、最初に説明したとおり、量子コンピュータに対抗できます。量子コンピュータ対策に向けて、一部の仮想通貨にランポート署名の技術が導入されているのですが、導入している仮想通貨は非常に少ないです。

量子コンピュータ対策がある仮想通貨をすべて挙げてみた

量子コンピュータ対策がある仮想通貨を挙げてみました。

NEONEO

CardanoADA

IOTAIOT

QtumQTUM

Quantum Resistant LedgerQRL

HShareHSR

I/O CoinIOC

SHIELDXSH

ZcashZEC

Lattice

Lattice(ラティス)というICO案件を含めると、数は非常に少ないことがわかりました。その中でも優れているのが、QRLという仮想通貨と考えています。QRLは量子耐性を持った仮想通貨の中でも、量子耐性に特化しており、世界各国が欲しがるような技術を導入しているのが特徴です。

ERC20の技術規格が導入されているので、マイイーサウォレットなどERC20に対応したウォレットに送金して、QRLを保管することもできます。話しを戻しますが、QRLは量子コンピュータにとって好敵手になる可能性が大きいので注目です。

ちなみに、量子耐性を持った仮想通貨を安く大量買いしたい場合は、XSHがおすすめです。XSHは量子耐性だけでなく、匿名性と省電力性に優れ、他の仮想通貨よりセキュリティに特化しているのが特徴でもあります。

Lattice(ラティス)について

公式サイト:http://lattice4crypto.com/JP.html

ホワイトペーパー:http://lattice4crypto.com/assets/files/%5BJP%5DLatticeWP.pdf

技術規格:ERC20

トークン最大販売数:10,000,000,000

ラティスはエストニアに拠点を置くIT企業で、ICOを企画して資金集めをしています。ICOを行う理由はこちらです。

・数百のノードを立てて完成済みのラティスブロックチェーンの耐久テストを実施するため

・開発している量子アニーリングを利用した送金の高速化を量子コンピュータで実施するため

・世界中にある取引所をラティスが安全性の担保を行うためにチェーンの基盤として利用するため

ロードマップを確認すると、研究費の資金を集めるのがラティスの目的でもあります。日本語表記のサイトで、ERC20の技術規格を導入しているので、マイイーサウォレットなどERC20に対応するウォレットがあれば、このICOに参加できます。

量子コンピュータ耐性を持つ仮想通貨は大きな将来性を持つ

仮想通貨は価値の裏付けがない「幻想通貨」であると、ある仮想通貨否定派はこう述べましたが、筆者は仮想通貨に使われる技術が、仮想通貨の価値の裏付けそのものだと考えています。なぜなら、ブロックチェーンや量子コンピュータ耐性など、仮想通貨に導入されている技術の多くが、世界中の企業が欲しがっていると考えているからです。

量子コンピュータは次世代のコンピュータでもあるのですが、それを悪用する人は必ずと言っていいほど存在します。悪用する人に対抗してできたのが、量子コンピュータ耐性を持った、ランポート署名が導入されている仮想通貨です。

とくに量子コンピュータ耐性の仮想通貨は、他の仮想通貨より大きな将来性を持っていますが、今後はラティスというICO案件のような量子耐性を持つ仮想通貨が続々と現れるようになるでしょう。