仮想通貨

分散型取引所KyberNetwork(カイバーネットワーク)とは?

KyberNetwork(カイバーネットワーク)とは?

引用:KyberNetwork公式サイト

KyberNetwork(カイバーネットワーク)とは、仮想通貨を便利に且つ安全、迅速に取引する為の分散型取引所(DEX)です。
分散型取引所(以下DEX)とは、Binanceや日本のbitFlyerといった中央集権型の取引所とは違い運営者が存在せず自律的に動き続ける取引所です。

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既存の中央集権取引所では一箇所が攻撃されることによって顧客の資産が盗難被害に遭ったり、取引所の倒産によって預けていた資産が返って来なくなるというカウンターパーティーリスクがありました。
ですが、DEXでは中央にサーバーを置かないのでハッキングや内部不正、取引所の倒産のようなリスクがありません。
よって、ユーザーは分散的に取引所の信用に依存せずに仮想通貨の交換ができるのです。

KyberNetworkの特徴

これまでのDEXの欠点と課題

上述したDEXは今後の発展における大きな課題も抱えており、それが取引所内での通貨の流動性が低い点です。
2018年5月現在、代表的なDEXである「BAncor Network」や「IDEX」は、直近24時間内の取引高がおよそ22億円程度です。

引用:coinmarketcap

一方、中央集権取引所の大手であるBinanceでは、24時間にそのおよそ100倍である2,000億円の取引ボリュームがあります。
このように、DEXは全体として見ても個別銘柄毎に見てもその流動性が低いことを課題としており、企業が運営する大きな取引所に流動性で勝つ事が出来ていないのです。

しかし、KyberNetworkではそんなDEXの問題を克服し、流動性の高いDEXの構築を目指します。
では、そんなDEXを展開するKyberNetworkの具体的な特徴を以下より見ていきます。

異なるブロックチェーン同士を繋ぐクロスチェーン

KyberNetworkでは異なるブロックチェーン同士を繋ぐ「クロスチェーン技術」を開発しており、これによって異なった性質を持つ仮想通貨やトークンの流動性を高める事が出来ます。

例えばビットコインのブロックチェーンとイーサリアムのブロックチェーンは互いに互換性が無く、イーサリアムベースのDEXであれば、イーサリアムやERC20トークン同士での交換のみしか扱えませんでした。

しかし、クロスチェーンにて異なるブロックチェーンを繋ぎ合わせる事で、イーサリアム以外の通貨も交換する事ができるようになります。

KyberNetworkはクロスチェーンを駆使して通貨の流動性向上を図ります。

現在KyberNetworkのDEXでは以下のトークンがサポートされていますが、次第に取り扱いトークンが増えていくでしょう。

引用:KyberNetwork新公式サイト

異なる仮想通貨でも支払いができる決済API

上述したクロスチェーンによって、KyberNetworkでは異なるブロックチェーンでの仮想通貨取引ができる決済APIも提供します。

決済APIはFinTechを代表する機能として、主にPaypalなどの決済企業が世界的に導入しています。

KyberNetworkではこの決済APIを使うことによって、ユーザーがイーサリアムと異なる通貨での支払いをしたとしても、KyberNetworkを通すことで勝手にイーサリアムに変換させる事が出来るようにします。

この機能はICOのトークンセールなどで活用する事ができ、イーサリアムベースのICOトークンを自身の持つ仮想通貨と自由に交換出来ます。

ヴィタリック・ブテリンがアドバイザーを務めている

KyberNetworkではイーサリアムの創業者であるヴィタリック・ブテリン氏がアドバイザーを務めています。

タイで決済プラットフォームを展開する「OmiseGO」でもヴィタリック氏がアドバイザーとして携わっていますが、ブロックチェーンプロジェクトが乱立する中でヴィタリックが参画していることは大きいでしょう。

KyberNetworkが購入出来る取引所

引用:coinmarketcap

KyberNetwork(KNC)が購入出来るのは主に大手取引所である「Huobi」「Binance」「Bithumb」「OKEx」となっています。

Huboiは日本語に対応した使いやすい取引所であり、Binanceは手数料が業界最安値な取引所です。

なお、KNCの価格は以下のように上場後から現在まで概ね横ばいの推移です。

引用:coinmarketcap

しかし、2018年の4月26日に上述した韓国の大手取引所「Bithumb」に上場した事で大きく価格を上げました。

Bithumbで流通しているKNCは全てが韓国ウォン建てですが、上場当時は「キムチプレミアム」と言って良い程の盛り上がりでした。

KyberNetworkの使い方を徹底解説

引用:KyberNetwork公式サイト

では、このKyberNetworkの実際の使い方について見ていきましょう。

まず、公式サイトのトップページから「Accept Terms and Conditions to get started」にチェックを入れて「GT STARTED」をクリックします。
すると下のような画面に移りますが、「MetaMask」「Trezor」「Ledger」「Json」「秘密鍵」などを選択してインポートします。

今回はブラウザから直接読み込みが出来る「MetaMask」を使います。
自身のMetaMaskを開き、ログインしてアンロック状態にしておきましょう。

その後KyberNetworkのメニューから「METAMASK」を選択し、取引画面へと移りましょう。
すると以下のようにイーサリアムと交換したい銘柄を選択する事ができます。

そして銘柄を選択した後は数量を設定します。
例えば、イーサリアムを1ETHに設定すれば、下のEOSに必要な数量が自動で計算されます。

最後に「EXCHANGE」を押せば取引完了です。
なお、右下にある「Advanced」では、トランザクションの優先度を高める為に手数料を調整する事ができます。

KyberNetworkの新たな展開

引用:KyberNetwork公式ブログ

2018年4月30日にKyberNetworkは以下の2つを発表しました。

  • IEO(Initial Exchange Offering)
  • リブランディング

IEO(Initial Exchange Offering)

引用:KyberNetwork新公式サイト

IEO(Initial Exchange Offering)とは、KyberNetworkのトークン交換機能を使ってトークンの販売を効率化し、ユーザーのICOプロジェクト参加を簡単にするといったプロジェクトです。
これによってイーサリアムが無くてもそれを両替する必要なくICOに参加する事が可能となり、ユーザーがICOへ参加するハードルを下げます。
なお、KyberNetworkの単一のプラットフォーム上でトークンの販売プロセスが行われるようになり、ユーザーにとってより利便性が向上します。

リブランディング

KyberNetworkのCEOであるLoi Luu氏は、公式ブログにてDEXのみならず今後はサービスを多角化していく旨を発表していました。
よって2018年の6月頃にリブランディングするとされており、今後は今までとは違ったイメージヘと変化していくでしょう。
なお、新しい公式サイトはこちらのようにリニューアルされています。

引用:KyberNetwork新公式サイト

KyberNetworkの今後

以上がKyberNetworkについてでしたが、このプロジェクトはパートナーとの提携が最も重要でしょう。

クロスチェーン、決済API、そして先ほど説明したIEOに関しても、それと提携するパートナーが必要不可欠となります。

なので今後の発展の為にはKyberNetworkの営業が必要であり、そこでトップ同士のしがらみも考えられますが、DEXとICOプラットフォームを活用したシナジーにはポテンシャルがあり非常に期待出来ます。

今後のロードマップを見ると2018年Q4に「クロスチェーンを使った取引のサポート」が上がっていますが、これが予定通りにいくかが見所です。

引用:KyberNetwork新公式サイト

乱立するブロックチェーンソリューション系のプロジェクトの中から頭一つ抜け出す為には、いかに新たなパートナーを巻き込み、そしていかにユーザーフレンドリーなサービスを創れるかだと筆者は考えています。