ビットコイン(Bitcoin/BTC)

仮想通貨で億万長者になったウィンクルボス兄弟の軌跡と野望を紐解く

仮想通貨で億万長者に仲間入りしたウィンクルボス兄弟

仮想通貨元年の2017年、「億り人」と呼ばれる人が続々と誕生した年になりました。

そんな中、アメリカのフォーブス誌は「世界の仮想通貨長者ランキング」を発表しました(20181月時点)。

上位10名は以下の通りです。

1. クリス・ラーセン(リップル共同創業者)、7580億ドル

2. ジョセフ・ルービン(イーサリアム共同創始者)、1050億ドル

3. Changpeng  Zhao(バイナンスCEO)、1120億ドル

4. ウィンクルボス兄弟(Winklevoss Capital共同創業者)、911億ドル(各自)

5. マシュー・メロン(個人投資家)、910億ドル

6. ブライアン・アームストロング(コインベースCEO)、910億ドル

7. マシュー・ロスザック(Bloq共同創業者)、910億ドル

8. アンソニー・ディ・イオリオ(イーサリアム共同創業者)、7.510億ドル

9. ブロック・ピアス(Bitcoin Foundation会長)、710億ドル

10. マイケル・ノボグラッツ(ギャラクシーデジタルCEO)、710億ドル』

引用:ForbesJAPANhttps://forbesjapan.com/articles/detail/19682

このランキングで今回注目するのは、4位にランクインを果たしたウィンクルボス兄弟です。

ウィンクルボス兄弟と言えば、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏と深い関わりを持つ人物です。

そこで今回は、ウィンクルボス兄弟がどのようにして億万長者の仲間入りをしたのか、マーク・ザッカーバーグ氏との関わりについて紐解いていきます。

ウィンクルボス兄弟はビットコイン最大の保有者

ウィンクルボス兄弟は現在、ビットコインの最大の保有者として、仮想通貨市場への絶大な発言力を持つことでも注目されている存在です。

プロフィールをおさらいすると、アメリカで1981年に生まれた一卵性双生児で、資産家の息子としてニューヨーク州に誕生しました。

名前は、キャメロン・ウィンクルボスとテイラー・ウィンクルボスで、共にハーバード大学を卒業しました。

学生時代にはボート競技に熱を注ぎ、2008年の北京オリンピックではペアボートの種目で6位の成績を収めた経歴の持ち主です。

そんな異色の経歴の持ち主であるウィンクルボス兄弟は、2012年よりビットコイン投資を始めました。

驚くのはビットコインがまだ1BTC1万円程度だった頃、彼らは約12億円もの資金をビットコインに投資したことです。

2018年に入り、ビットコインは暴騰後も1BTC100万円程度の価値を維持しており、ウィンクルボス兄弟は実に1,000億円もの収益をあげていると見込まれています。

さらに、保有するビットコインを手放したことがないと言われており、2018年現在においてウィンクルボス兄弟は世界で最も多くビットコイン保有している兄弟なのです。

資産家の息子として生まれたウィンクルボス兄弟ですが、ビットコイン投資を始めるきっかけとなる出来事がありました。

その出来事こそ、ハーバード大学で出会ったFacebook創業者のザッカーバーグ氏に訴訟を起こしたことでした。

マーク・ザッカーバーグを訴えたウィンクルボス兄弟

ウィンクルボス兄弟はFacebook創業者のザッカーバーグ氏を訴え、和解金約75億円を勝ち取ったとして世界でも大きな注目を集めました。

この訴訟に関しても、Facebook誕生エピソードを紹介した映画「ソーシャル・ネットワーク(2010年公開)」の中でも描かれ、世界に大きなインパクトを与えました。

ウィンクルボス兄弟は、ハーバード大学在学中にザッカーバーグ氏の才能に目を付け、大学内専用のコミュニティサイトの制作を依頼しました。

しかし、ザッカーバーグ氏は女性との出会いを目的としたコミュニティサイトの悪用を恐れていました。

ウィンクルボス兄弟とは少しずつ距離を置きながら、彼らの目が行き届かないところで現在のFacebookの元になったソーシャルネットワークサイトを作ったのです。

Facebookは瞬く間に世界中に広まっていき、それを知ったウィンクルボス兄弟は自身のアイデアがザッカーバーグ氏に盗まれたとして訴訟を起こしたという訳です。

その後、ウィンクルボス兄弟は和解金の一部をビットコイン投資に充て、見事億万長者までに上り詰めることに成功したのです。

彼らの成功はここで終わることがありませんでした。

ウィンクルボス兄弟、取引所開設へ

ビットコイン投資によって億万長者になったウィンクルボス兄弟ですが、その後、自身が運営する仮想通貨取引所「GEMINI(ジェミニ)」を開設しました。

さらに、20184月にはアメリカのNASDAQ(ナスダック:全米証券業協会の証券市場システム)と提携し、GEMINIがルールに則った市場だとユーザーに保証したのです。

20185月にはGEMINIに匿名性が高い通貨として知られるZcash(ジーキャッシュ)の上場が決まりました。

Zcashを取り扱うことにより、さらにGEMINIの取引高を高めようとする思惑が読み取れます。

そして、ニューヨーク州の金融サービス局から認可を得て、世界初となる匿名性の高い仮想通貨を取り扱う公認の取引所であることを世界へアピールしたのです。

ただ、匿名性の高い仮想通貨はマネーロンダリング(資金洗浄)に利用される可能性も高く、こうした通貨を取り扱うことに批判の声をあげる人も少なくありません。

ウィンクルボス兄弟の野望は留まることがない

ウィンクルボス兄弟がいかにして、仮想通貨市場における大きな存在となったかがお分かりいただけたことでしょう。

でも、彼らの野望は留まることがありません。なぜなら、彼らはビットコインETF(上場投資信託)を計画しているからです。

ビットコインETFが実現すれば、ビットコインは仮想通貨市場からさらに上位の金融市場で取り扱われることになります。

ビットコインの市場規模はさらに巨大化し、自身が保有するビットコインの価値もさらに高まるという訳です。

3年に及ぶ準備期間の末に米国証券取引委員会に申請したところ、仮想通貨市場が未成熟である点、市場の監視を共有する契約が欠如している点により棄却されました。

しかし、20183月に入り、米国証券取引委員会がビットコインETFの申請を許可するのではないかという噂が流れています。

ウィンクルボス兄弟の野望は思わぬ形で実現しつつあり、仮想通貨の長者ランキングで1位に上り詰める日はそう遠くはないのかもしれません。