ブロックチェーン

理解度別にブロックチェーンを学ぶためのおすすめ本5選

ブロックチェーンの知識を高める本選びのコツ

仮想通貨を理解する上で、ブロックチェーン技術に関する知識は必須です。

とは言え、初心者が専門用語の羅列する難しい本を最初から手に取ってしまえば、必ずと言って良いほど挫折してしまうものです。

一方で、中級者や上級者が基礎からブロックチェーンを学ぼうと初心者向けの本を選べば、既有知識と同じ内容に飽きてしまいます。

ブロックチェーン技術を学ぶには、ご自身の理解度に合った本を選ぶことが大切なのです。

そこで今回は、ブロックチェーンの知識を高めたい人におすすめの本を「初級」「中級」「上級」の理解度別にご紹介し、その本のポイントをいくつかご説明いたします。

ぜひ、ご自身に合った本を選んで、読み進めてみてください。

初級編①「いちばんやさしいブロックチェーンの教本 人気講師が教えるビットコインを支える仕組み」

出典:https://book.impress.co.jp/books/1116101128

本書は、カレンシーポート代表取締役で一般社団法人ブロックチェーン推進協会の副代表理事を務める杉井靖典氏が初心者向けに執筆した本です。

活字だけでなく、図解が豊富に記載されているため、文字と図解を合わせて理解しやすい解説書となっています。

これまで、仮想通貨やブロックチェーンという言葉を聞いたことはあるけれど、誰かに説明できるまでに理解していないという方におすすめです。

初心者向けの内容とは言え、初級者から中級者まで対応できる網羅された内容となっています。

初心者の方の中には難しいと感じる部分が少なくはないかもしれません。そのため、この1冊でブロックチェーンの全てを学ぼうとするのは難しいでしょう。

無理に最初から最後まで読もうとせず、理解しやすい部分から読み進めていき、基礎知識を一通り付けていきながら理解できなかった箇所を再度読むと理解が深まるはずです。

本書の主な内容は、以下の通りです。

1.ブロックチェーンの概要

2.ビットコインの誕生から実践まで

3.ブロックチェーンの暗号技術の解説

4.ブロックチェーンの分散システムの解説

5.ウォレットの仕組み

6.トランザクションの仕組み

7.スマートコントラクトの仕組み

8.ブロックチェーン技術の活用法について

これから仮想通貨やブロックチェーンについて知りたい方や仮想通貨に欠かせないブロックチェーンの仕組みを学びたいという方におすすめの1冊です。

また、FinTechをビジネスにしたい方の場合、ブロックチェーン技術の入門書として読んでみてはいかがでしょうか。

初級編②「この一冊でまるごとわかるブロックチェーン&ビットコイン」

出典:https://shop.nikkeibp.co.jp/front/commodity/0000/258620/

「この一冊でまるごとわかるブロックチェーン&ビットコイン」は日経ビッグデータ社が出版した本で、ブロックチェーンの仕組みが分からないという初心者向けの本です。

具体的には、ブロックチェーンがどんな仕組みでどのように未来が変わっていくのかなどbitFlyer代表の加納裕三氏が疑問に丁寧に答えてくれています。

全ページがカラーページで116ページにブロックチェーンや仮想通貨に関する基礎的な知識が凝縮されています。

活字だけでなく、図解で分かりやすく解説されているため、普段から本を読む習慣がない方にもおすすめです。

さらに、楽天の三木谷浩史社長とMITメディアラボの伊藤穣一所長との対談や「仮想通貨革命」の著者である野口悠紀雄氏などFinTechにおける新たな視点が楽しめます。

とくに、日本を牽引する楽天の社長三木谷氏と警察庁のハイテク犯罪対策室立ち上げにも関わったと言われるMITメディアラボ所長の伊藤氏の対談は興味深い。

本書の主な内容は、次の通りです。

1.ブロックチェーンの仕組みや未来に与える影響

2.ブロックチェーンにおける業界の動向

3.仮想通貨の実践編

4.国内外のキーパーソンが語るFinTech

5.押さえておきたいキーワードの解説

6.次世代を担うであろう注目の仮想通貨とブロックチェーン

全部で6章に分けられており、読み進めていくごとにブロックチェーンや仮想通貨への理解を深めることができます。

中級編「ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術」

出典:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784757103672

ブロックチェーンを理解するために基礎知識や概要をさらに詳しく学びたいという中級者におすすめの本が「ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術」です。

フィンテックのバイブル本として「Mastering Bitcoin」が海外で出版され、2016年には日本語訳された本書が出版されました。

著者はビットコイン業界で優れたエンジニアとして有名なアンドレアス・アントノプロス氏です。

翻訳は今井崇也氏、鳩貝淳一郎氏によって日本では馴染みがない専門用語も正確な日本語に翻訳されていることでも高く評価されています。

これまで、仮想通貨関連の本が多数出版されていますが、本書のようにエンジニア目線での解説本は非常に少なく、エンジニアを目指す人にとっても重要な本と言えるでしょう。

エンジニアではなくても、ブロックチェーンはもちろんのこと、ビットコインやP2Pネットワーク、マイニングの仕組みなどについて理解することができます。

活字だけではなく、グラフなど図解が適宜活用され、読みやすい内容に構成されています。また、全320ページと非常に読み応えがあります。

本書の主な内容は、以下の通りです。

1.序章

2.ビットコインを支える仕組み

3.ビットコインのクライアントについて

4.鍵やアドレス、ウォレットの解説

5.トランザクションの解説

6.ビットコインのネットワークについて

7.ブロックチェーンの解説

8.マイニングやコンセンサスの解説

9.その他のチェーンや通貨、アプリケーションについて

10.ビットコインの安全性

ビットコインやブロックチェーンの専門的な知識を学びたいエンジニアにもおすすめです。

また、インターネット上で日本語版のPDFが無料で公開されていますが、紙ベースで学びたいという人に必読の1冊です。

上級編①「ブロックチェーンレボリューション」

出典:http://www.diamond.co.jp/book/9784478069967.html

本書は、世界的ベストセラーの「ウィキノミクス」の著者ドン・タプスコット氏やブロックチェーン関連会社のCEOアレックス・タプスコット氏によって執筆された本です。

424ページと大変読み応えのある内容で、まさにブロックチェーンの解説書として必読です。

ブロックチェーンの基礎知識があり、ブロックチェーン技術が今後世界をどのように変えていくのか?といった未来に興味がある方におすすめの1冊です。

多くの著名人が推薦する本で、Apple共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏やFacebook取締役のマーク・アンドリーセン氏、日本では伊藤穣一氏が名を連ねています。

ブロックチェーン技術が今後どのように世界を変えていくのかはもちろんのこと、ブロックチェーンが抱える課題(2016年時点)についても言及されています。

ブロックチェーンに秘められた可能性を過大評価しすぎるのではなく、地に足のついた問題提起はブロックチェーンをより深く知るためには欠かせない内容と言えるでしょう。

本書の主な内容は、以下の通りです。

1.ブロックチェーン技術による新たな革命

2.ブロックチェーンが世界をどのように変えるのか

3.ブロックチェーンにおける可能性と課題

3つのパートに分かれており、全11章で構成されています。

ブロックチェーン技術がいかに先進的なテクノロジーで、社会にどれほどの影響を与えるのか?

「ブロックチェーンレボリューション」を手に取り、ご自身の目で確認してみてください。

上級編②「ブロックチェーン技術の未解決問題」

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/toc/4822258424/ref=dp_toc?_encoding=UTF8&n=465392

本書は、ブロックチェーン技術はあくまでも未成熟であり、ブロックチェーンが抱える問題点を指摘する1冊です。

著者は松尾真一郎氏を始めとする8名がそれぞれの視点からブロックチェーン技術について語っています。

また、ブロックチェーン技術だけに留まらず、社会環境や関連する技術やビジネスなどの動向についてもまとめられており、俯瞰的な視点から社会を見ることができます。

執筆時期は2016年時点のため、最新情報とまではいきませんが、それでもブロックチェーン技術をあえて否定的な視点から探ることで、新たな気づきを与えてくれることでしょう。

本書の内容は、以下の通りです。

1.ブロックチェーンの基礎知識

2.プルーフ・オブ・ワークの仕組み

3.新たな革命を起こしたビットコイン

4.ブロックチェーンが抱える4つの課題

5.ブロックチェーンにおけるトラストレス

6.ビットコインにおける合意の問題点

7.ブロックチェーンにおけるスケールについて

8.ビットコインの想定外の問題点

9.ブロックチェーンにおける鍵の管理について

10.ビットコインの暗号技術の脆弱性

11.ブロックチェーンシステムの開発体制

12.世界と日本のブロックチェーンを比較

13.ブロックチェーンの世界の動向

13章の構成となっており、ブロックチェーンやビットコインを中心とした課題や問題点が提起されています。

8名の専門家によるブロックチェーン技術の見解を情報の1つとして、参考にしてみてはいかたでしょうか。

今必要な内容にフォーカスして知識を得よう

理解度に合った本を選ぶことで、一見、複雑そうなブロックチェーンの仕組みも徐々に知識を深めることができます。

ただ、初心者向けと言っても、網羅的な内容で構成されている本もあるため、本選びのコツ以外にも読み進め方が非常に重要です。

8020の法則」にもある通り、今ご自身にとって知りたい内容もしくはこれまで理解できなかった内容にフォーカスして読み進めていくことも大切です。

その上で、徐々に知識レベルを上げていきながら、選ぶ本のレベルを上げていくことをおすすめします。

注意しておきたい点は、必ずしも本の内容がブロックチェーンの全てではないという点です。

ブロックチェーン技術も仮想通貨市場と共に日々成長しています。

本の出版には長い年月がかかった上で世に出ているため、必ずしも最新の情報ではないことを理解しておきましょう。

そして、なるべくなら様々な本を読み、視点に偏りのない知識を蓄えるようにしましょう。