ビットコイン

ビットコインの分裂、ハードフォークとはいったい何か

分裂するビットコイン

20178月や10月にビットコインが分裂してビットコインキャッシュやビットコインゴールドが生まれました。通貨が分裂するというのはどういうことなのでしょうか?今回はこの分裂の原因である、ハードフォークについて詳しく見ていきましょう。

ビットコインのハードフォーク(分裂)とは何なのか

なぜ仮想通貨であるビットコインが分裂を引き起こしてしまうのでしょうか?これを見ていくためにはまず、ハードフォークとは何なのかについて考えていく必要があります。

ハードフォークとは、いわば技術改善や仕様変更を指しています。この仕様変更や技術改善の際に仮想通貨が分裂してしまうのです。いったいどういうことなのでしょうか。ほかの仮想通貨でも分裂してしまうことはあるのでしょうか。

ビットコインのハードフォークで何が起こっていたのかを解説

ビットコインのハードフォークを理解するために、20178月に生まれたビットコインキャッシュがどうやって生まれたのかを見ていきましょう。

P2Pネットワークと呼ばれる技術を活用し、プレイヤー同士が相互管理し合う仕組みとして生み出されたブロックチェーン。このブロックチェーンが8月の仕様変更を議論している際に、ビットコインが2つに分裂してしまったのです。

このとき生まれたのがビットコインキャッシュ。そして、この8月の仕様変更の議論内容は、1ブロックに書き込める容量を増やすという議論でした。この時すでに多くの人の注目の的となっていたビットコインは、取引量が増えてしまった関係で、保存しなければならない履歴の量も増えてしまっていたのです。

この増えてしまっていた履歴に対処する方法として、「1ブロックの容量を増やして書き込める量を増やす」のか、あるいは「書き込む内容を圧縮して同じ1ブロック内に書き込める量を増やす」のかどちらがいいのかという議論が発生しました。

ここで、普通の仕組みであれば、開発者や責任者がそうした意見を聞き入れ最終的な判断をするものだと思いますが、ビットコインでは「非中央集権的」で「民主的」な手段が好まれます。

結果としてこれらの議論が出尽くした結果、投票となり、最終的に「1ブロックの容量を増やして書き込める量を増やす」ことに賛成していたプレイヤーが、新しく仮想通貨を作ってしまいました。こうして生まれたのがビットコインキャッシュです。

ビットコインでハードフォークが発生する最大の理由

ビットコインキャッシュが生まれた背景には、ブロックチェーンの1ブロック内に書き込める容量の問題があることがわかりました。これをスケーラビリティ問題といい、ビットコインを含む仮想通貨の最大の難問と呼ばれています。このスケーラビリティ問題を解決できなければ、ビットコインが現実の通貨に勝つことはないと言う専門家もいるほどです。

スケーラビリティ問題とは、情報が膨大になりすぎて困ってしまうという問題です。ブロックの中に入っている情報が膨大すぎて、自分が使いたい情報を引っ張ってくるのに時間がかかるとしたら、その履歴情報に価値があるように思いますか?

例えば、何か情報を知りたくてGoogle検索をかけたとします。その際、その情報に関するホームページ1億サイトもあったらどう思うでしょうか。数が多すぎて途方に暮れてしまいますね。これこそがスケーラビリティ問題を端的に説明するものでしょう。

スケーラビリティ問題の対処法

スケーラビリティ問題にはいくつかの対処法があるといわれています。その一つの方法が、ビットコインキャッシュがとった「1ブロックの容量を増やして書き込める量を増やす」こと。結果として、ビットコインキャッシュの1ブロックの容量はビットコインに比べておよそ8倍になっています。

しかし、この「1ブロックの容量を増やして書き込める量を増やす」方法だと、セキュリティに難があるといわれています。現実の世界でもそうですが、大きくなればなるほど管理コストは膨らんでいきます。

ビットコインという大きな仮想通貨に対する管理コストが膨らむ点について、結論が出せなかったのが20178月におけるハードフォークの問題点でした。

また、「書き込む内容を圧縮して同じ1ブロック内に書き込める量を増やす」という技術は、当時Segwitと呼ばれていました。この技術はビットコインではなくライトコインで導入されている技術です。

このSegwitを活用することで、今までと同じ容量で2倍以上の情報量を書き込めるようになります。このSegwitを指示していた人たちは、まずはこれで情報量を圧縮してから次に容量を増やそうとしていたようです。

ビットコインプレイヤーを構成する5つのグループ

ビットコインには多くのプレイヤーが存在しており、その個々人が狙っていることは異なっています。よく言われているのは5つのグループです。

ビットコインの初期の開発から関係している「コア開発者」、ビットコインをマイニングすることで利益を得ようとする「マイニンググループ」、ビットコイン開発をさらにドラスティックに進めていこうとする「コア開発者に反発する開発者」、ビットコインだけでなく仮想通貨全体をビジネスに活用しようとする「ビットコイン関連企業」、そして大小それぞれの投資家や取引者ともいえる「ビットコインユーザー」。

こうした人たちの利益を調整しながら結論を出していかなければならないスケーラビリティ問題は、まだまだ確実な解決策は出てきていません。

度重なるビットコインのハードフォーク

ビットコインは201711月~12月にわたって5回以上のハードフォークによる分裂が発生。その結果としてビットコインの名を冠する仮想通貨が数多く生成されてしまったのです。こうして生まれた仮想通貨の多くは日本の仮想通貨取引所ではほとんど取引されていません。

もし、取引に参加したいというのであれば、海外の仮想通貨取引所に登録する必要があります。特に中国の仮想通貨取引所である「BINANCE」は日本語対応している取引所であり、ビットコインのハードフォークすべてに対応している取引所です。

中国と仮想通貨という関係性には少しリスクが付きまといますが、ビットコインキャッシュの値上がりを知っている人であればハードフォーク後の仮想通貨の潜在能力はかなり高いことがわかるはずです。気になる人はぜひ登録してみることをお勧めします。

ビットコインキャッシュのハードフォークはいつ?

ビットコインだけでなく、ほかの仮想通貨でもハードフォークという問題は出てきます。そして、ビットコインが分裂して生まれたビットコインキャッシュもまた、2018年にハードフォークを予定しています。

ただし、ビットコインキャッシュのハードフォークはプレイヤーの政治的な対立はあまりないと言われているため、新しい仮想通貨が生まれる可能性は低いでしょう。

しかし、ハードフォークの前後は、そのハードフォークが画期的で魅力的であればあるほど値動きが活発になることが、ほかの仮想通貨のハードフォークからわかっています。その値動きはだいたい1週間~10日ほど。このときの波を上手く掴むことが出来れば、取引で大きな利益を上げることが出来ます。

ビットコインキャッシュのロードマップでは、2018515日と1115日がハードフォーク予定日。この日を覚えておけば、ビットコインキャッシュを使って有利な取引が出来る可能性があるといえます。

仮想通貨はまだまだ発展途上な技術

仮想通貨はまだまだ発展途上の技術であり、ハードフォークはその発展を進める技術的なアップデートです。しかし、このアップデートには、仮想通貨に参加する人が多ければ多いほど、政治的な思惑が絡み、解消できないほどの対立を招きます。結果として仮想通貨が分裂してしまうというのが、ハードフォークの内容でした。

しかし、より良い仮想通貨を生み出すためにもハードフォークは重要です。今後も様々な仮想通貨でハードフォークが実施される予定ですので、市場を把握する上でも、常に最新の情報を仕入れておくと良いでしょう。

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