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仮想通貨時価総額ランキングTOP10|特徴や将来性について解説

仮想通貨にはどんなものがある?

現在、仮想通貨はコインとトークンを合わせると1600種類以上の銘柄があるとされています。

もちろんそれらすべての知識を網羅的に得ることはできませんが、BitcoinEthereunの他にも重要視されているアルトコインは沢山あります。

そこで、仮想通貨の時価総額TOP10をそれぞれの銘柄の特徴とともにランキング形式で見ていきましょう。

仮想通貨の時価総額ランキングTOP10

1位 Bitcoin(BTC)

時価総額:約135000億円

1位は勿論皆さんがご存知のBitcoinです。

Bitcoinはサトシ・ナカモトという人によって発表された論文に基づいて開発されたことで有名です。

Bitcoinの特徴は主に

  1. Limited supply
  2. PoWを採用している
  3. 圧倒的なシェア

3つです。1つずつ見ていきましょう。

Limited supply

Bitcoinは発行されるコインの総量に2100万枚という上限があります。

基本的に円やドルなどの法定通貨は通貨の発行量に上限はなく、中央銀行が発行すればいくらでも通貨を増やすことができます。このことによってインフレーションなどの現象が起こってしまうことがあります。

しかし、Bitcoinは通貨の発行量が2100万枚とプロトコルで決まっているので通貨の供給過剰でインフレーションになることはなく、価格をある程度維持することができるとされています。

PoWを採用している

BitcoinPoW(Proof of Work)という取引検証方式を採用しています。

PoWではより多くの仕事量をこなした人にマイニング報酬を与えることで通貨が発行されていきます。

Bitcoinを先駆けとして多くのアルトコインがこの仕組みを導入している一方で、電気代が膨大にかかってしまうことや、この間Monacoinで起こったBlock withholding attackなどに対する脆弱性が問題視されているシステムでもあります。

圧倒的なシェア

Bitcoinの最も大きな特徴がこの圧倒的なシェアだといえるでしょう。

Bitcoin2位のEthereumに大きく差をつける135000億円という時価総額が示しているように、そのシェアは他のアルトコインに比べて突出しています。

殆どの仮想通貨が投機目的で購入されている中、Bitcoinが無いとアルトコインの取引ができない取引所や、Bitcoinでの決済ができる商業施設の増加などから、現在最も実用的な仮想通貨であるという見方もできるかもしれません。

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2位 Ethereum(ETH)

時価総額:約5兆8500億円

2位はもなり認知度の高いであろう銘柄のEthereumです。
Bitcoinの時価総額には大きく届きませんが、仮想通貨の中でもかなり大きなシェアをほこっている通貨です。
Ethereumの特徴は主に
スマートコントラクト
PoWからPoSへの移行
の2つです。
スマートコントラクト
スマートコントラクトは定義された条件に当てはまる状況になったら、自動的に契約を履行するシステムです。

つまり、契約条件をあらかじめプログラムしておけば実際の取引や決済などはスマートコントラクトが自動で行ってくれるということです


この仕組みによって手数料などのコストを抑えることができるだけでなく、契約定義をブロックチェーン上で行うことで不正を行うことが極めて難しくなるとされています。
一見画期的に見えるスマートコントラクトですが、契約がプログラミング言語で行われてしまうことから一般的に理解されづらいことなどが問題視されています。

PoWからPoSへの移行

Ethereumの取引検証方式は現在PoWですが、段階的にPoSという方式に移行していくことが発表されています。

PoS(Proof of Stake)はマイナーの所有しているコインの保有量や保有期間に基づいて導き出された値によってマイニングの難易度に差をつけます。

この仕組みによってPoWの脆弱性をつく51%攻撃などを防ぐとされている一方で、通貨の流動性が損なわれるなどの批判もあります。

3位 Ripple(XRP)

 

時価総額:約25000億円

3位は2004年にカナダのウェブ開発者によって開発されたRippleです。

Rippleの主な特徴は

  1. PoCを採用している
  2. 処理速度がとにかく早い

2つです。

PoCを採用している

RipplePoC(Proof of Consensus)という取引認証方式を採用しています。

PoWPoSでは基本的に誰でもマイニングに参加できるのに対し、PoCではいくつかのVaildatorと呼ばれる組織や企業に検証を委託し、Vaildator8割が承認した取引を分散型台帳に記録していきます。

PoWPoSの弱点を改善しているといわれる一方で、非中央集権的である仮想通貨の良さを失っているという意見もあります。

処理速度が早い

PoCを採用しているRippleは取引承認を行うのが一部のVaildetorと呼ばれる人たちだけなので、処理速度などがとにかく早いことも大きな特徴です。

またそれに伴って、手数料も数多い仮想通貨の中でもトップレベルで安いです。

4Bitcoin Cash(BCH)

 

時価総額:約17600億円

4位は20178月にBitcoinと分裂したBitcoin Cashです。

Bitcoin Cashの特徴は主に

  1. スケーラビリティの改善
  2. マイニングの難易度調整

2つです。

スケーラビリティの改善

Bitcoinがより一般的に浸透するためにはスケーラビリティという課題を解決しなければいけないといわれています。

スケーラビリティはBitcoinのブロックサイズが1MBに制限されていることから、ブロックに記録する内容が1MB以上だと処理に時間がかかってしまうという問題です。

そこで、Bitcoin Cashではブロックサイズの制限を8MBに設定されていることなどから、スケーラビリティの問題が改善されています。

一方で、Bitcoinには導入されていたトランザクションの内容を圧縮するSegwitという仕組みをBitcoin Cashでは導入しておらず、トランザクションのサイズはBitcoinよりも大きくなっています。

マイニングの難易度調整

Bitcoin Cashではマイニングの難易度の調整が行われます。

一定期間マイニングが成功しないと自動的にマイニングの難度が低下するようになっています。

なので、当初採掘が困難でマイナーが少なかったとしても、徐々に難易度が調整されるので後に多くのマイナーがマイニングに参加する仕組みになっています。

5位EOS(EOS)

 

時価総額:約11700億円

5位は2017年に誕生したEOSという通貨です。先日トークンセールスを終了し、イーサリアムのブロックチェーンからの独立や独自のメインネットに移行などで動きがあった通貨です。約4400億円というICO史上最高額の資金を調達する見込みのようです。

EOSの特徴は主に

  1. DPoSを採用している
  2. トランザクションの高速化と手数料の無料化に成功
  3. 現在は用途が投機のみ

3つです。

DPoSを採用している

EOSは取引検証方式にDPoS(Delegated Proof of Stake)を採用しています。

DPoSPoSを発展させたシステムで、それぞれのハッシュパワーに応じた票を支持する代表者に投じることで、取引の承認を行う代表者を選ぶシステムです。

PoSでは多くのコインを長期間保有している人がマイニングで優位になるのに対し、DPoSでは一定の信頼を得ていないと多くのコインを長期間保有していたとしても代表者に選ばれづらいのが特徴です。

トランザクションの高速化と手数料の無料化に成功

EOSのソフトウェアはサイドチェーンを導入することによってトランザクションを高速化することに特化しています。

例えば、Bitcoinのトランザクション処理が1秒あたり56件なのに対して、EOSは一秒間に数100万件単位のトランザクションを処理してしまいます。

また、EOSの送金には手数料が一切かかりません。

現在は用途が投機のみ

現在はEOSには用途がありません。

プラットホームの実現化や具体的な内容の発表などはまだ先になるようです。

ただ、画期的なシステムであることは間違えないので、技術的な面での期待感などから価格が上昇したようです。

6位Litecoin(LTC)

 

時価総額:約7100億円

6位は現在Amazonとの提携などが噂され注目が集まっているLitecoinです。

Litecoinは基本的にBitcoinと同じ仕組みのシステムを採用しています。

そんな中でBitcoinとの大きな違いは主に

  1. 承認時間
  2. 暗号化

2つです。

承認時間

Litecoinは一つ一つのブロックに対する承認時間をBitcoinよりも短くしました。

Bitcoinの承認時間が約10分と言われていますが、Litecoinの承認時間は23分とかなり短時間になっています。

承認時間が短いことは、取引時間がBitcoinよりも短縮することに成功しており、51%攻撃などにも有効だとされています。

暗号化方式

Litecoinは暗号化にScryptというアルゴリズムを採用しています。

ScryptBitcoinが採用しているSHA-256というアルゴリズムよりも計算内容が複雑になっていて、公開当時はScryptに対応したASIC(マイニングに特化したハードウェア)がないことから画期的なアルゴリズムだったとされています。

しかし、現在はScryptに対応したASICも開発が完了しています。

7位Stellar(XLM)

 

時価総額:約5400億円

7位はRippleを元に開発されたStellarという仮想通貨です。

基本的にはRippleと類似した部分が多いですが、主な違いは

  1. ターゲット
  2. 発行上限
  3. SCPの採用

3つです。

ターゲット

Rippleは主に企業や金融機関などの法人をターゲットにしているのに対して、Stellarは個人をターゲットにしています。

承認時間がRippleよりも短くなっており、少額の取引に特化しているのが特徴です。

Rippleに比べてより手軽に、素早く取引を行うことができるのです。

発行上限

Rippleはあらかじめ発行上限が決められており、その数が変わることはないのに対して、Stellar1年に1%ずつ発行上限が増えていく仕組みになっています。

Stellarの価格を引き下げることでよりたくさんの通貨を流通させることを狙っているようです。

SCPの採用

RippleXRP Ledgerというプロトコルを採用しているのに対して、StellarではSCP(Stellar Consensus Protocol)という独自のプロトコルを採用しています。

XRP Ledger80%以上の合意を得られないとチェーン分岐が起こる可能性があるのに対し、SCP80%以下の合意でも承認されるのでチェーン分岐のリスクが低くなっています。

8位Cardano(ADA)

 

時価総額:約5200億円

8位は一時期詐欺だとうわさされることもあったADAです。ADAICOから上場までの期間が通常よりも長かったことなどから詐欺とうわさされることもありましたが、現在はBinanceなどに上場されているためその噂は晴れました。

ADAの特徴は主に

  1. 主にCardanoでの使用が可能
  2. 発行上限枚数が多い

2つです。

主にCardanoでの使用が可能

Cardanoはオンラインカジノにブロックチェーン技術を取り入れたプラットホームです。

現在ラスベガスやマカオなどにわざわざ出向かずともカジノで気軽に遊ぶことができるオンラインカジノが注目されています。

しかし、オンラインカジノは実際の運営状況はブラックボックスのため中央管理者は不正を行おうとすれば簡単ににできてしまうことが問題となっています

そこでCardanoはブロックチェーンの技術をオンラインカジノに取り入れ、内部の透明性や安全性などの向上を図ったプラットフォームです。

発行上限枚数が多い

ADAはトークンの発行上限枚数をかなり高い値に設定していることも大きな特徴の一つです。

例えば、Bitcoinは発行上限枚数を2100万枚に設定していますが、ADAはなんと450億枚に設定されています。より多くのトークンを発行することで市場への流通を促すことが狙いなのではないかと思います。

450億枚のうち320億枚を市場に流通させ、残りの120億枚をマイニング報酬とするようです。

9位TRON(TRX)

 

時価総額:4800億円

9位はTRONという仮想通貨です。

TRONは投げ銭型のYoutubeのようなプラットフォームでもあります。

Youtubeは基本的に広告収入のみが投稿者に支払われますが、TRONでは視聴者が面白いと思ったコンテンツにTRONというトークンを支払うことができるようになっています。

これによって、投稿者はより面白いコンテンツづくりを意識するようになるのがTRONの狙いです。

また、TRONではプラットフォームにもブロックチェーンの仕組みを取り入れ、中央管理者が存在しないのも特徴です。

10IOTA(MIOT)

 

時価総額:約4300億円

10位はIOTAという仮想通貨です。

IOTAIoT(Internet of Things)での取引に特化した仮想通貨で、PCやスマホだけでなく家電製品や車などのものにもインターネットを接続しより生活を快適にするというIoTへの動きを大きく後押しするものです。

IOTAでは、リアルタイムでの頻繁な取引は取引手数料が高くなってしまうという問題を、Tangleというシステムを採用することで解決し、手数料の無料化を実現しました。

システムが複雑すぎるなどの課題点が依然として残っている部分もありますが、とても期待されている通貨であることは間違いないでしょう。

投機から実用へ

現在は仮想通貨といえば投機であると考えている方が多いと思います。実際に時価総額のランキングを見ていても、上位に位置しているコインやトークンの多くが投機目的で取引されています。

しかし一方で、ADAはオンラインカジノへの実用化、TRONはエンターテインメントプラットフォームへの実用化、IOTAではIoTへの実用化といった風に一部の通貨では「より生活を快適に楽しくする。」といった方向に進んでいっているように見えます。

また、ブロックチェーンについても同じようなことが言えると思います。今までブロックチェーンといえば仮想通貨のシステムといったイメージがありましたが、現在はサービスやプラットフォーム自体にブロックチェーンの技術を取り入れてより内部の透明性や安全性の向上を狙ったプロジェクトが増えていると感じます。

なので、投機目的でどの仮想通貨を取引するかを選ぶ時もテクニカルな分析だけに頼らず、是非そのプロジェクトの将来性や実用性なども考慮してみてはいかがでしょうか。