ビットコイン

ビットコインFXのやり方と取引所の比較。税金は仮想通貨と同様?

仮想通貨の証拠金取引「ビットコインFX」

ビットコインでは通常の現物売買の他に、 証拠金取引であるビットコインFXという取引を利用することができます。 元々、法定通貨でFXの取引経験があれば、ビットコインFXがどのような仕組みになっているかすぐに理解できますが、 FXを知らない場合や取引経験がない場合は、まず基本的な仕組みを理解する必要があります。

本記事では、FX取引の仕組みを初めて勉強する人向けに、ビットコインFXの基本的な内容や注意点などを解説します。

ビットコインFXとは

現物売買では、ビットコインの購入や売却の度にその売買代金が口座に反映されますが、ビットコインFXでは仮想通貨の受け渡しを行わず、購入時と売却時の差額のみが口座に反映されます。

それぞれどのような違いがあるのか、現物売買の場合とビットコインFXの場合の具体例を見ていきましょう。

現物売買の場合

現物売買では、ビットコインを購入する際に必要な金額を払い、売却する時にはその分のお金を受け取ります。

ビットコイン現物取引の具体的な流れを説明します。

  1. 1BTC=1万円の時に、2BTCを購入する→2万円を自分の口座から支払う
  2. 1BTC=2万円の時に、2BTCを売却する→4万円が口座に入金される
  3. 結果、購入時と売却時の差額=2万円の利益を得る

このように、現物売買ではビットコインの購入時と売却時に資金の移動が行われます。

ビットコインFXの場合

一方、 ビットコインFXの場合は、購入や売却の際に資金移動は行われず、購入時と売却時のレートの差のみが口座に反映されます。

今度はビットコインFX取引の具体的な流れを説明します。

  1. 1BTC=1万円の時に、2BTCを購入する
  2. 1BTC=2万円の時に、2BTCを売却する
  3. 購入時と売却時の差額=2万円が口座に入金される

利益や損失が発生する仕組みは現物売買と同じですが、FXの場合、上記の1と2の時点では支払いや入金を行いません。FX取引で資金の移動が行われるのは、利益や損失が確定した時だけです。

これを「差金決済」といい、現物売買との一番大きな違いになります。

ビットコインFXのやり方

先に購入からスタートする取引の方法を説明しましたが、ビットコインFXでは差金決済の仕組みを利用することで、売却から取引を開始することも可能になります。 具体的な取引の流れは次の通りです。

  1. 1BTC=2万円の時に、2BTCを売却する
  2. 1BTC=1万円の時に、2BTCを買い戻す
  3. 売却時と購入時の差=2万円が利益となり口座に入金される

手元にビットコインがない状態でビットコインを売却すると考えると少し不思議な仕組みに思えますが、売却時と購入時で資金移動が行われない差金決済だからこそ可能な取引になります。

この仕組みを利用し、ビットコインの価格が上昇傾向にあるときは買い注文からスタート、下落傾向にあるときは売り注文からスタートすることで、利益を得る確率を高めることができます。

なお、FXではビットコインを購入した状態のことを「買いポジション」や「ロングポジション」といい、ビットコインを売却した状態のことを「売りポジション」や「ショートポジション」と言います。

売り買いの注文を出すことを「ポジションを建てる」と表現し、実際に損益を確定させることを「決済する」と表現します。購入や売却の時点では資金移動が行われないため、「ポジション」という言葉で表現されます。

ビットコインFXのレバレッジとは

売却や購入時に資金の移動が行われる現物取引とは異なり、FX取引では差額が確定するまで資金移動は行われません。この仕組みにより、手持ちの金額よりも大きな金額で取引をする事が可能になります。

これを「レバレッジをかける」と言います。例として、1BTC=1万円の時に、手持ち資金10万円で10倍のレバレッジをかけて取引すると仮定します。

  1. 10万円×10=100万円分のビットコイン=100BTCを購入する
  2. 1BTC=2万円の時に、100BTC(=200万円分)を売却する
  3. 購入時と売却時の差額=100万円が口座に入金される
  4. 結果、10万円の手持ち資金で100万円の利益を得る

このように、レバレッジをかけることで、手持ち資金10万円でも100万円の利益を得ることが可能になります。しかし、反対にビットコインの価格が下がってしまうと、損失額も大きくなるというリスクがあります。

同じ例で、今度は1BTCが8千円まで下がってしまった場合を見てみましょう。

  1. 10万円×10=100万円分のビットコイン=100BTCを購入する
  2. 1BTC=8千円に値下がりし、100BTCを売却する
  3. 100万円分のビットコインが80万円の価値となってしまい、結果20万円の損失となる

現物取引であれば、手持ち資金以上の損失を出すことはありません。しかし、FXでレバレッジをかけると手持ち資金より大きな額の損失を出す可能性があります。このように、ビットコインFXはハイリスク・ハイリターンであるため、初めはあまり大きくレバレッジをかけすぎないよう注意が必要です。

しかし、損失の拡大を防ぐ仕組みもあります。

強制ロスカットとは

FX取引を始めるには証拠金というお金が必要になります。これは取引を始める上での担保となるお金のことで、 上記の例では手持ち資金10万円が証拠金となります。 ビットコインFX業者に担保として10万円を預けることで、FX取引を始めることができます。

FX取引ではレバレッジをかけて証拠金以上のお金を取引することが可能になるため、場合によっては損失額が証拠金の額を大きく上回る可能性があります。しかし、証拠金が10万円しかないにもかかわらず、レバレッジをかけすぎて10万円以上の損失を出してしまうと、他の口座から資金を調達しなければなりません。

このような事態を防ぐために、FXでは強制ロスカットという仕組みがあります。 強制ロスカットとは、含み損(決済前の損失)がある一定の金額になると強制的に決済させる仕組みのことを言います。

強制ロスカットになる金額は、証拠金維持率という数字で表されます。証拠金維持率とは、 取引している金額に対し証拠金がいくら残っているかを表しています。

例えば1BTC=1万円の時に、証拠金1万円でレバレッジ10倍の取引をする場合、 証拠金維持率は次のように推移します。なお、証拠金維持率50%でロスカットになると仮定します。

  1. 1万円×10=10万円分のビットコイン=10BTCを購入する(証拠金維持率100%)
  2. 1BTC=9,900円に値下がりする(含み損1,000円、証拠金維持率90%)
  3. 1BTC=9,500円に値下がりする(含み損5,000円、証拠金維持率50%)
  4. 証拠金維持率が50%となったため、ロスカット(=損失が確定する)

このように、ビットコイン購入時より1BTCの価格が下がると、含み損が発生します。含み損が1,000円発生した時点で、1万円あった証拠金残高は9,000円になります。(実際には決済まで資金移動は行われません。)

1万円の証拠金が9,000円まで減ったことで、証拠金維持率は90%まで下がります。さらにビットコインが値下がりし、含み損が5,000円まで拡大してしまうと、1万円の証拠金に対して5,000円の残高となるため、証拠金維持率は50%まで下がってしまいます。

証拠金維持率50%でロスカットされる仕組みになっていた場合は、含み損が5,000円になった時点で強制的に決済となり、5,000円の損失が確定します。もし強制ロスカットという仕組みがなければ、ビットコインの価格が下がり続けた場合、含み損も膨らみ続けてしまいます。

このように、ロスカットという仕組みによって投資家の資金がある程度守られています。

ビットコインFXでのスプレッド

ビットコインFXではスプレッドという金額にも注意を払う必要があります。スプレッドとは、買値と売値の価格の差であり、 FX業者にとっての利益となります。

例えば、 スプレッド1,000円のA取引所で、1BTC=1万円のレートで1BTCを取引すると、買値は1万円、売値は9,000円となります。買値と売値の差である1,000円は、A取引所の手数料として、取引所側の利益となります。

スプレッドの差が狭いほど、取引所に払う手数料が安くなるということになるため、ビットコインFXの取引所を選ぶ際にはスプレッドを確認するのは非常に重要です。

ビットコインFXにも税金はかかる

ビットコインFXで発生した利益にも、通常の仮想通貨取引と同じように税金がかかります。仮想通貨取引で得た利益は雑所得に分類され、他の収入と合算して所得税が計算されます。

ビットコインFXの税金が発生するのは、損益が発生したタイミングになります。つまり、決済の時点での利益に対して税金がかかることになります。尚、仮想通貨取引の損益は1年を通して計算するため、年間の損失と利益を合算した金額が課税対象となります。

ビットコインFXが可能な取引所を比較

国内にはビットコインFXの取引ができる取引所が存在します。ここでは、大手である4つ取引所の特徴を表にまとめました。

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各取引所のスプレッドは仮想通貨の価格などで変動するため、取引前に必ずチェックするようにしてください。

また、上記の取引手数料のほかに各取引所では保有手数料というものが存在します。これは、ポジションを保有すると1日ごとに発生する手数料です。

手数料や最大レバレッジの数字を確認し、自分の取引スタイルに合った取引所選びをしましょう。

取引は余剰資金で

以上、ビットコインFXの基本的な知識を解説しました。 レバレッジをかけられる分、大きな利益を得るチャンスがあるFX取引ですが、その分損失も大きくなるため、必ず余剰資金で取引をしましょう。

万が一、損失が出ても生活に影響することのないよう、 慎重な取引を心がけてください。

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