仮想通貨

【図解】仮想通貨チャートの見方や分析、予測方法を初心者向けに徹底解説

「買えば儲かる」というフェーズの終焉


2017年に空前の盛り上がりを魅せた仮想通貨ですが、その状況は日々変化しており、あらゆる投資家の参入、そして各国の法規規制によって相場は乱高下しています。

昨年2017年の仮想通貨の相場を見ていると、結果的に誰でも「買えば儲かる」と言えたほど熱狂的な相場でした。


引用:coinmarketcap

上記のチャートの通り、仮想通貨市場全体の時価総額は1年で30倍となりました。

しかし、2018年を迎えるとその状況は一転し、年初から現在の6月にかけて、その規模は半分となりました。


引用:coinmarketcap

このように、今日の仮想通貨市場は放っておけば次の日には値上がりしているような相場とはまるで違っており、既に簡単に儲けられるフェーズは終了したと言っても良いでしょう。
ですが、規模が縮小したからと言って仮想通貨全体が投機の対象から外れる訳でも無いでしょう。

なぜなら投機は市場で変化する短期間の差益のみを狙っているからです。

なお、今後は大口投資家向けの取引所が開設されたり、投資銀行のトレーディングデスクが立ち上がったりして、市場はどんどんと成熟していくでしょう。
よって、これからは相場でしのぎを削るプロ達や、フルタイムで相場を観察する凄腕のトレーダー達と共に戦って行く事となるのです。

そして、そこで重要となってくるのが「チャート分析」の力です。

仮想通貨のチャートを分析するメリット


では、仮想通貨投資において、なぜチャートを用いた分析が有効なのでしょうか。

ビットコインには投資判断の為の指標が他に存在しない

まず、分散型で管理者不在の代表的な仮想通貨ビットコインにはその投資価値を測る指標が存在しないので、ファンダメンタルズ分析ができません。

ファンダメンタルズ分析とは?

財務状況や業績をもとにしてその投資先の本質的価値を分析すること

ビットコインの場合、株式会社のように利益を生み出す組織でも無いので、その価値を測る為には将来の単純な需要と供給から成り立つ価格を過去の値動きから予想するしか無いのです。

プロの投資家の参入による市場の効率化

上述したようにビットコインのような仮想通貨にはファンダメンタル指標が無い為、価格を予想する為にはチャートの値動きを観察する事が非常に大切となってきます。

まず前提として、既存の株式市場やFX市場ではその道のプロが多く犇いており、あらゆるトレーダーがテクニカル分析を使って市場の金融商品の価格を効率化しています。

テクニカル分析とは?

チャートの値動きを分析してトレンドやパターンを読んで価格を予想すること

すでにプロが参入して効率化した市場においては安過ぎず高過ぎずの絶妙な価格で落ち着くようになり、上述したように単純な右肩上がりの市場ではなくなります。

そこで、短期的な価格の「ブレ幅」が利益獲得のチャンスとなる可能性があり、そのチャンスを得る為にテクニカル分析を行う必要があるのです。

自分自身のスタンスやルールを持つ事ができる

とは言っても、テクニカル分析を行ったからといって必ず利益を上げられるという訳でも無いでしょう。
それはあくまで自分の投資スタンスやルールを決める為の指標だからです。

チャート分析によって決められた指標を自分の物差しにする事で、自分の中で投資のルールを作る事ができ、損切りや利益確定のタイミングなどもしっかりと決める習慣を作る事に繋がります。

仮想通貨をチャート分析する為の5つの代表指標


では、以上を踏まえて仮想通貨をチャートで分析する際に必ず覚えておきたい5つの指標を紹介します。

  1. ローソク足(Candle Stick)
  2. 単純移動平均線(SMA)
  3. 指数平滑移動平均(EMA)
  4. ボリンジャーバンド(Bollinger Band)
  5. フィボナッチリトレースメント(Fib lebel)

こちらを順に解説していきましょう。

ローソク足(Candle Stick)

ローソク足とは、チャート内で相場の値動きを時系列に表す図表です。
このローソク足は主に「陽線」と「陰線」に分かれており、それぞれに「高値・安値・始値・終値」の4つの価格が表されます。

高値とは?

ある期間の中で一番高い値段

安値とは?

ある期間の中で一番低い値段

始値とは?

ある期間の中で最初に取引された値段

終値とは?

ある期間の中で最後に取引された値段

そして陽線は始値より終値が高い場合(値上がり時)を表し、陰線は始値より終値が安い場合(値下がり時)を表します。
つまり値上がりしていれば図表上ではのローソク足となり、値下がりしていればのローソク足となります。
なお、このローソク足にも形によって特徴があり、それは以下の図の通りです。


これらは実際の相場チャートで見ると以下のように表示されています。


さて、上記のような各形態のローソク足を見る事で今後の相場の予想に繋げる事ができます。

例えば、「大陽線・大陰線」は大きく価格が動いたサインとなるので、上昇トレンドなのか下落トレンドなのかといった相場の変化を読む事ができます。

他にも、下ヒゲの長いローソク足は価格上昇を示唆する傾向にあり、下ヒゲは陽線・陰線共に安値からの買い戻しによる上昇が起こったサインなのです。


しかし、これらはあくまで机上の空論に過ぎないので、あくまでも価格を予想する為の指標であるという事に注意しておきましょう。

また、ビットコインの商品先物取引上場日時が確定した2017年12月7日は、BTCが最高値を付けましたが、下記図の通り、大陽線が出た後に大陰線が出てすぐに下落しました。

単純移動平均線(SMA)

単純移動平均線(Simple Moving Average)とは、値動きの流れをシンプルに線で繋いで表すテクニカル分析です。

この移動平均線は一定期間の価格の平均値の算出してつなぎ合わせるのですが、5日、20日、そして200日といった期間の平均価格を算出できます。
指定した期間の平均価格を出す事で、日々の価格変動に惑わされず相場の方向性がどういった方向へ向いているのかを確認できます。

下記図のように、5日、10日、20日の移動平均線を同時に表示するとそれぞれの指標から価格の大まかな流れを見ることができます。


そしてこれは設定した日数が大きい程移動平均線がより滑らかになります。

なお、この移動平均線は短期的な移動平均線を入れる事で細かいトレンドを掴む事ができ、中長期的な移動平均線は全体の大まかなトレンドを掴むことができます。

また、この移動平均線を200日で計算すると下記図のようになり、昨年2017年にBTCが100万〜200万円を記録した頃は平均線を大きく上回る価格で推移していた事が見て取れます。

指数平滑移動平均線(EMA)

指数平滑移動平均線(Exponential Moving Average)とは、単純移動平均線と同様に日々の値動きを平均化したものであり、それを線に表す事でトレンドを把握する為の指標です。

こちらは上述した単純移動平均線とは少し違っており、直近の値動きを重視して過去の値動きを軽視する計算方法を用いています。

前述した単純移動平均線は過去の数字も直近の数字も全て平等に扱っていましたが、指数平滑移動平均線では最新の値動きを重視して過去情報の重みを取り除くことで、直近の相場に素早く反応できるような指標となっています。

ボリンジャーバンド(Bollinger Band)

ボリンジャーバンドとは、移動平均線の上下に値動きの幅を示す線を加えた指標の事であり、これを使う事で移動平均線からおおよそどのくらい価格変動があるのかを測る事ができます。

この指標にはσ(シグマ)と呼ばれる単位が使われますが、下記図のように図内の青色の線が1σ、ピンク色の線が2σ、黄緑色の線が3σを表しています。


これらは相場の価格のブレ幅の変動範囲の確率を示しており、単位毎にその確率やブレ幅は異なっています。

  • 1σに収まる確率=68.26%
  • 2σに収まる確率=95.44%
  • 3σに収まる確率=99.73%

これは統計的特性を示す「標準偏差」と呼ばれる値を用いており、上記の確率を頭に入れながら相場の価格変動を読む事ができます。

フィボナッチリトレースメント(Fib lebel)

フィボナッチリトレースメントとは、イタリアの数学者であるレオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味しており、リトレースメントとは「引き返し・後戻り」を意味します。

つまり、相場でトレンドが発生した時でもそのまま一直線に動くわけではなく、「どこで引き返すか」についてを考える為のテクニカル手法なのです。

どんな魅力的な金融商品や仮想通貨でも、それが一直線上に上がり続けるわけではありません。

なので、これから買いを入れる場合、どのタイミングで買いを入れれば良いのかを考える際に用いる事ができます。

この指標をbitbankから指標を見る場合、(TradingViewでも可能)まずは、下の赤枠部分から選択します。

自身で決めた安値を0%、高値を100%とし、その間にフィボナッチ比率と呼ばれる「61.8%、38,2%、23.6%」のラインを引きます。

上記のチャートの通りフィボナッチリトレースメントのラインを引くと「100%(高値)・78.6%・61.8%・50%・38.2%・23.6%.0%(底値)」のラインが一目で分かるようになり、どの時点で価格が反発しているかを測る事ができます。

すると、設定したラインで0%の底値をついた後、23.6%・38.2%・50%それぞれのラインで価格がしている事が分かります。


この指標は多くのトレーダーが利用していますが、特に23.6%、38.2%ラインはトレーダーに特に意識されやすい指標となっています。
このように、価格が反発する「候補」を大まかに予想する為のツールがフィボナッチリトレースメントです。

相場は歴史を繰り返す


以上が仮想通貨トレードで用いるチャート分析の手法でしたが、これらの分析手法は全て「歴史は繰り返す」という思想に基づいています。

チャート分析に基づくトレードは、上述したように過去の値動きをパターン化し、それらから将来の価格が上がるか下がるかを予想するゲームなのです。

かつて、ビットコインが異様な値上がりを魅せた時、これは今までとは違うと感じた人もいるでしょう。しかし、心を持った人間が投資をしている以上、「今回だけは違う」といったような事は恐らく無いでしょう。

※チャート画面は全てbitbankより引用