ビットコイン

サトシナカモト(中本哲史)とは?ビットコイン論文を生み出した人物の正体

論文によってビットコインを生んだ「サトシナカモト」とは?


「サトシナカモト」(以下サトシ)とはビットコインの考案者の事でありビットコインの根幹にある「信用に依存しない電子取引システム」を最初に提案した人物です。
2008年11月、最初にサトシは暗号メールリストにリンクの付いた一件のメールを投稿しました。

それが「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」と呼ばれるビットコインの原型となった論文です。

当時2008年9月、その背景ではアメリカの大手投資銀行である「リーマン・ブラザーズ」が負債総額およそ60兆円という史上最大の破綻劇を起こし、「リーマンショック」という金融危機がが起こりました。
そこでは世界的な投資銀行が国民を相手にマネーゲームをして大博打していたのです。

今回の金融危機のように、金融の世界は政府や銀行によって全てコントロールされており、その政策が時に国民にとって不利益を被る事にもなるのです。

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さて、サトシがビットコインの論文をフォーラムに投稿したのはそんなリーマンショックが起こった直後なのですが、その論文を見た世界中の研究者や開発者がこぞってビットコインの開発を進めました。
2008年11月の論文発表後、わずか2ヶ月後にはビットコインの最初のブロックが誕生します。
これが2009年1月の出来事であり、最初のビットコインの送金はサトシとソフトウェア開発者であるハル・フィンリー氏との間で行われました。

そんなビットコインの時価総額は2018年6月現在およそ14兆円規模となっており、日本のNTTやソフトバンクの時価総額を悠々と超えています。

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サトシナカモトの正体は?過去に予想された人物


では、そのような天才的アルゴリズムを考案したサトシナカモトとは、一体どこの人で何をしている人なのでしょうか?
上述したサトシのメールのプロフィールページには「34 Male Japan(34歳 男性 日本)」 としか記載がありませんでした。

プロフィールには「日本」と記載があり、名前も一見日本人のようですが、サトシはメール上で完璧な英語でコミュニケーションをしていたとされており、その正体は不明で日本人であるかも不明確となっています。

そしてビットコインの開発を進める中で2010年にはそのままフォーラム上から姿を消し、その管理を他人に譲渡しました。
そんなサトシはビットコインを100万BTC所有していると言われており、その額は現在の時価に換算するとおよそ8,500億円にも及びます。
既に「匿名ビリオネア」となっているであろうサトシですが、過去に「サトシではないか」と考えられた人物が数人存在しています。

クレイグ・ライト氏

オーストラリアの実業家であるクレイグ・ライト氏は、自ら「自分がサトシナカモトである」と主張していた人物です。
クレイグ氏はコンピューターサイエンスの学位を取得しており、サトシしか知らないとされていた暗号キーを使用して電子署名をして魅せるなどしましたが、本物だと認定されることはありませんでした。

なお、クレイグ氏はビットコインの論文が発表される前にそれと同じような内容の論文を書いていたという事が話題となっていましたが、それは投稿日付の操作によるものだったという虚偽の事実が後に判明し、嘘を自身のブログで謝罪していました。

ニック・サボ氏

ニック・サボ氏はデジタル契約とデジタル通貨に関する研究でいくつかの論文を発表していた人物であり、ニック氏はサトシナカモトの候補者として最有力な人物でした。
そんなニック氏が出した著作物は、サトシの発表した論文と驚くほどに類似性があったとされています。
当時専門家やサトシを追跡する調査関係者の間では「ニック氏がサトシである」という声が多くあったのですが、ニック氏自身はそれを否定しており、それに関して一切コメントはされていません。

ドリアン・サトシ・ナカモト氏

ドリアン・サトシ・ナカモト氏は日本生まれ米国育ちの日本人です。
当時メディア界隈では、このドリアン氏が「ビットコインの考案者である」という事が報じられ、ドリアン氏の自宅には報道が殺到状態でしたが、自身はサトシナカモトである事を否定していました。
そしてその後「P2P財団」と呼ばれる交流サイトに「私はドリアン・ナカモトではない」と書かれたメールが投稿され、その投稿者はサトシナカモトでした。

サトシナカモトは女性だという説も

一方で「サトシは女性である」という説もあり、5月に米ブルックリンで開催された「Women on the Block」という講演会では、ニューヨーク州議会議員のCarolyn Maloney氏は「サトシナカモトは女性である」と提唱しました。

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元々世界初のプログラマはエイダ・ラブレス(Ada Lovelace)と呼ばれるイギリス貴族の女性であり、1980年代には「ADA」というプログラミング言語が誕生しています。
このように、女性がアルゴリズムを開発していてもおかしくはないと言えるでしょう。
ちなみにオンラインカジノのプラットフォームである「ADAコイン」は上述したプログラミング言語ADAに由来しています。

サトシナカモトはグループ名?

サトシは個人ではなく、複数人のグループ名である事も推測されています。
この名前はネット上のフォーラムで名乗られた名前なので、それがグループであってもおかしくはないでしょう。

しかし、あくまで事実はどうであるのか、未だに判明していません。

ビットコインの最小単位は「satoshi」


ナカモトサトシの名前はそのままビットコインの最小単位に使われており、ビットコインの最小単位は0.00000001BTC=1Satoshiと表記されます。
この1Satoshiを現在の時価にすると、1BTC=85万円ならば1Satoshi=0.0085円となります。
そして海外のアルトコインを豊富に扱う取引所「CoinExchange」などでは単位が「1Satoshi」の俗に言う「草コイン」がたくさん上場しており、これは「1Satoshi上場」と呼ばれています。

例えば、日本発の仮想通貨「NANJI COIN」は当初1SatoshiでCoinExchangeに上場しました。


引用:coinmarketcap

上記のチャートのように、NANJI COINは1Satoshiから一時およそ60倍まで高騰しました。
このように、新規上場のトークンで1Satoshiが使われる場面が多くあります。

なお、ビットコイン以外にもイーサリアムの場合も最小単位は表記が異なっており、0.000000000000000001ETHで「1wei」と表記します。

さいごに:サトシナカモトは「仮想人物」かもしれない


以上がサトシナカモトについてでしたが、その正体は未だ不明となっています。
ですが、そもそも正体は誰でも良く「本質は正体ではない」と筆者は考えています。

もしかすると、サトシは架空の概念であり表象として作られた仮想人物かもしれません。

例えば昨今SNS上では匿名で多くのフォロワーを抱えるアカウントがたくさん出てきましたが、それらは必ずしも自分の正体を明かしているわけではなく、複数人で作られた架空の人物アカウントだっているわけです。

そのように、ネットコミュニティにて匿名でフォロワーに価値提供をする人達はいるわけですから、ネット上でのコミュニティにおいて、正体が誰であるかは特に重要ではないのではないでしょうか。

よって、サトシナカモトが誰であるかは不明で、宇宙人かもしれないしAIかもしれません。

そしてもしかすると、あなたの身近にいる人が「サトシ・ナカモト」かもしれません。

ABOUT ME
Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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