ビットコイン

ビットコインの時価総額は日本の大企業を超えている?今後の展開を考察

今や大企業の時価総額にも比肩

ビットコインは2017年の1年で価格が約14倍となり、仮想通貨市場を賑わしました。そんなビットコインが生まれた当初の2009年、1BTC=1セントにも満たない金額でしばらく推移していました。それが、今では日本の大企業と肩を並べる程の時価総額を誇るようになったのです。

仮想通貨はグローバルな通貨なので、各国の規制等を考慮せずに考えれば日本だけではなく世界中で流通する通貨となる可能性を秘めています。まさに「富の大移転」が起ころうとしている現在ですが、現在までのビットコインの時価総額の進捗を確認し、今後の展開を考察していきたいと思います。

ビットコインの現在の時価総額

ビットコインの2018年現在の時価総額はいくつもの乱高下を繰り返しながらも、2/4の時点で約15兆円で推移しており、ソフトバンクやNTTの時価総額は軽く超えた水準となっています。

下記チャートの通り、一夜にして20%にも及ぶ上げや下げを平気で繰り返しています。

引用:https://coinmarketcap.com/currencies/bitcoin/#charts

ビットコインはハードフォークを繰り返し、2017年12月には世界的な金融デリィバティブ取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所にも上場を果たし、去年は最高値を付けるまでに高騰しました。

このように、NTTの株を世界の投資家同士でトレーディングしているような規模感ですが、その価格変動率は既存の金融商品と同じとはいえず、明らかに変動性が高いのがビットコインです。しかし、これが一時は日本のトヨタをも上回る時価総額にも達しました。

ですが、今年2018年の1月はビットコイン全体から約5兆円ものお金が消えています。

引用:https://coinmarketcap.com/currencies/bitcoin/#charts

ちょうど去年の12月頃から、日本の仮想通貨取引所でも盛大に広告を打ち始め、東京の都心でも堂々と看板広告が貼られましたが、今年に入って見事に落ちぶれてしまいました。国民の仮想通貨に対する認知度が上がったタイミングで、大幅に価格を下げてしまっているのです。

このように、今年に入りマイナス要素が多いビットコインですが、これを「割安になったからお得」と見るのか「割高だったものが今崩れている」と見るのかでしょう。

ビットコインの時価総額の推移

直近で兆単位のお金が入ったり消えたりしているビットコインですが、過去から長期で見ると、その時価総額は短期間で急激に上昇しています。特にビットコインが大きく動き始めたのは2017年に入ってからでした。


2017年4月以降は改正資金決済法の施行や、ビックカメラでのビットコイン決済が可能になるといったポジティブなニュースによってその価格は徐々に上がっていきます。

8月~9月頃にはビットコインがハードフォークする動きを見せ、新たな通貨が誕生し、富が複製されます。そして同時に仮想通貨で資金調達をする「ICO」がブームとなり、一夜にして億単位のお金を集めるプロジェクトが続々と現れ、仮想通貨市場全体も狂喜乱舞していました。

10月以降は金融庁によって取引所が仮想通貨交換業者として登録され、世界に先駆け法整備が進んでいきました。この一年の時価総額の推移を見ていると、何だか全てが早送りで動いているようです。

今までとはまるでスピード感が違っており、のんびりとしたマーケットではありません。仮想通貨元年と呼ばれた2017年はこの革命の出発点なのでしょうか。これより今後の予想をしていきます。

今後のビットコイン時価総額の予想

さて、ビットコインの今後の時価総額がどう変わるのかですが、今後私達の生活の一部として使われるようになり、世界を変えてしまうようになれば、時価総額が今以上に膨れ上がるのは当然のように予想できます。

ではここで日本円の「現金」の時価総額はいくらなのか考えてみましょう。日本円はおよそ93兆円の時価総額を誇っています。マネタリーベースやマネーストックを考慮しない、ただの現金であってもこの規模感です。

そして世界の上位3大通貨で流通している現金の大まかな時価総額は以下です。

・USドル・・・・約150兆

・ユーロ・・・・約130兆円

・中国元・・・・約110兆円

日本も含む世界の上位4通貨の現金の時価総額合計は約500兆円にも達します。

仮に、将来この莫大な法定通貨のほとんどが仮想通貨に流れ込むとなれば、もしかすると私達の想像を超える規模感まで膨れ上がるのではないかと予想することもできます。しかし、それでもビットコインは既に小さな国の現金通貨の時価総額は軽く超える水準に既に達しています。

時価総額が10兆円を超えたあたりから、ほとんどの小さな国の通貨規模は上回っていますが、「一部の経済圏で使われるだけの仮想通貨」であればそれ以上、規模が膨らむ見込みも少なくなります。国毎の規制一発でその国での流通が止まってしまうこともあるのが怖いところです。

ビットコインが仮想通貨の中で基軸通貨となるならば、時価総額が今の何十倍にもなりそうですが、もちろんそんな単純な話ではなく、仮想通貨はビットコインだけではありません。

他にもたくさんの仮想通貨の銘柄がしのぎを削ってマーケットのシェアを奪おうとしています。そして、実際に王者ビットコインの市場全体のシェア率は低下しています。

引用:https://coinmarketcap.com/charts/

上記の図のように、去年の2017年1月時点ではビットコインの全体のシェアが85%程あったのですが、今年に入ってそのシェアはおよそ30%に落ち込み、反対に時価総額2位のイーサリアムやその他の仮想通貨銘柄がシェアをどんどん伸ばしているのです。

法定通貨が仮想通貨に取って代わられるかどうかは定かではありませんし、仮に取って代わられたとして、その中でどの通貨が基軸通貨としての役割を担って、どれが主流の通貨になるのかも定かではありません。

このように、単純に将来の仮想通貨全体の「上がるか下がるか」といった規模感はある程度の予想がつきますが、「その中のどれ?」となるとかなり複雑に入り組んだ仕組みから、さらに生き残る銘柄がどれなのかを厳しく調査する必要があります。

そのため、一概に「仮想通貨=王者はビットコイン」と言える訳でもなさそうです。では、ビットコインが「価値の保存手段」としてゴールドのような役割を今後担うとすればどうでしょうか?

価値の保存手段としてのゴールドは、およそ800兆円もの時価総額を誇っていますので、現状ビットコインはこの規模感に全く及んでいない状態です。ビットコインの発行上限は2100万BTCと上限が決まっており、それを採掘するマイニングにおいても最高で2100万BTCしか採掘できないプログラムとなっているので、供給量は希少性を持つようになります。

その点、ゴールドも無限に金を発掘できるわけではないので価値が保たれています。このように、互いに似た性質を持っていることから、価値の保存手段としてビットコインが利用される未来も予想することができます。

また、既存の約800兆円もあるゴールドの時価総額を考えると、10~20兆円推移しているビットコインは相対的にまだ安いという見方もできます。

今後も予想できない状況は続く

以上のように、ビットコインには多くの可能性が秘められています。

王者の座を独占したビットコインは、更に2017年に急上昇を見せたのですが、今年に入ってからはマイナスの材料もあり、兆単位の資金が消えたりと、波乱万丈です。仮想通貨全体のシェアは、ビットコインのシェア率をどんどん押し下げており、本当に将来、生き残る通貨がどれなのかが予想できない市場となってきました。

今までは「買えば儲かる」といった市場でしたが、主要な通貨はどんどんシビアになってくるというのが筆者の見解です。しかしながら成長率の鈍化もあり、いつまでも主要通貨の独走状態が続くことも考えられません。

2018年のビットコインが一体どのような動きをするのか、引き続き目が離せません。

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