仮想通貨

カカオトークのカカオ社が手がける「ボラ(BORA)トークン」とは

韓国カカオトークが遂にICOを実施

遂に韓国大手IT企業がICOに乗り出します。

今年の3月に韓国最大のチャットアプリ「カカオトーク」を運営するカカオ社が、ブロックチェーン技術に重点を置いた新子会社の設立と独自通貨の発行を検討していることを発表して話題になりました。

「カカオコイン(仮)」という呼称で、カカオドライバ・カカオゲーム・カカオトークといった数多くのサービスやアプリケーションに、法定通貨の替わりとしてカカオコインを導入することを検討中していましたが、その詳細が遂に明らかになった形です。

カカオトークとは

カカオトークは韓国企業カカオ社(カカオペイ、カカオストーリー、カカオタクシーなどを運営している複合企業)が運営している通話やトークが無料で楽しめるコミュニケーションアプリです!

日本で最も有名なメッセージアプリにLINEですが、カカオトークは韓国国内ではLINEを凌ぐ勢いの大人気アプリになっています。

わかりやすく説明するために、LINEとカカオトークを比較してみましょう。

 

カカオトーク・・・シンプル設計で必要以上の機能はない。トークや通話、グループ通話(5人まで)などが利用可能。韓国国内では9割を超える人がカカオトークを使用。

LINE・・・コミュニケーションアプリの基本機能はもちろん、豊富なスタンプや同時通話最大200人など、カカオよりも勝る機能が多い。LINEの収益は日本人ユーザーの8割とも言われているほど、日本では大人気。

 

コミュニケーションアプリは全世界的には『Snapchat』などが人気ですが、東アジアでは韓国で人気なのがカカオトークで、日本やで人気なのがLINEと考えるとわかりやすいです。

韓国のICO事情の変化

今年の5月29日に、韓国の地方誌の「Business Korea」にて、国会が正式に国内ICOを合法化するよう提案したことが発表されました。

未だ消費者保護規定の準備が必要であると主張されている一方で、今回の提案によって、今後もブロックチェーンや仮想通貨に関連した議論が活発に行われるのではないかと予想されています。

韓国は、2017年9月に、消費者保護及び、テロ資金流入を防ぐために国内ICOの全てを禁止しました。

国会での国内ICOに対するゴーサインは、これから大企業がICOに積極的に関わっていくための布石だと考えて間違いないでしょう。

カカオコインの正体は「ボラ(BORA)トークン」

先述したように、カカオ社はカカオペイ、カカオストーリー、カカオタクシーなどを運営している複合企業です。これまで、投資家の間やメディアの間では「カカオコイン(仮)」はどんなもので、どのような特徴を持っているのか様々な憶測が飛び交っていました。

そして今回、このカカオコイン(仮)は「ボラトークン」という名前で、正式にプレセールが行われることが明らかになったのです。

「ボラトークン」はカカオ社が手がけるカカオゲームズの中で使えるトークンです。カカオゲームズは大人気ゲームである『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)』の韓国版をリリースしたことでわかる通り、国内でかなり影響力のあるゲーム会社なので、ボラトークンが韓国で広く普及するのでは無いでしょうか。

ボラトークンのプロジェクト内容(BORA )は現在も、公式ウェブサイトにて公開中です。以下に掲載しているのが、プロジェクトの主要メンバーになります。

引用:https://www.boraecosystem.com/

CEOであるGYEHAN SONG氏はLINEを運営しているNaver社の重役です。このことから、今回のICOにはNaver社の意向も含まれていることはほぼ間違い無いでしょう。

またボラトークンのロードマップに関しては、簡略化された形で、以下のようにまとめられています。

引用:https://www.boraecosystem.com/

このロードマップを見る限り、プロジェクトはかなりの長期的に計画されていて、単なる一過性のゲームプロダクトの販売のための資金調達のためのICOではなく、本気でゲームプラットフォームを大経済圏として確立する姿勢が伺えます。

ボラトークンのICOについての予想

韓国国内でICO解禁の流れが進んでいるとはいえ、まだ国内でICOが違法である状況は変わっていません。プレセールは6月中に開始されるとのことですが、韓国の人々はICOに参加することができず、投資プレイヤーとしてICOに参加できるのは、国外の投資家に限られます。

ICOでの資金調達目標は日本円で50億円程度の見込みとのことですが、そのトークンを保有するのは外国人(ここにはもちろん日本人も含まれます)ということになります。そして、韓国の人々がボラトークンを手にするのは取引所に正式に上場後になります。

カカオトークは、韓国では、スマホを持っている人であれば、その99.2%が利用しているという統計があるので、上場すれば今年ICOが行われたTelegram以上の値上がりが見込まれるのでは無いでしょうか。

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ここで、さらにもう一つ、重要な指標をお伝えします。今回のICOプロジェクト元であるカカオゲームズの財務状況を分析すると興味深いデータが見て取れます。

カカオゲームズの株式は、親会社であるカカオ社が50%を保有し、25%を韓国の仮想通貨取引所のUpbitが保有しています。

カカオトークが関連する韓国の取引所Upbit(アップビット)とは?韓国の仮想通貨取引所Upbit(アップビット)とは? 引用:Upbit Upbit(アップビット)とは、韓国のソウルに拠点を置く...

このことから、プレセール終了後に、Upbitにボラトークンが上場する可能性は非常に高いでしょう。他の上場候補としては

huobi

日本語対応の仮想通貨取引所Huobi(フォビ)とは?その特徴や登録方法大手仮想通貨取引所「Huobi」とは? 引用:Huobi公式サイト Huobi(フォビ)とは、香港に本社を置く2013年設立...

Binance

取引所バイナンス(Binance)の入金、送金、ログイン方法についてバイナンス(Binance)の取引の仕方について (引用:バイナンス公式HP) 仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)...

が有力な様です。

ここまで投機的な観点で今回のICOプロジェクトについて説明してきましたが、今回のプロジェクトのインパクトは仮想通貨投資家だけにとどまりません。ボラ社はプロジェクト内容の主眼として、カカオ社で運営されるサービスの全ての決済を、ボラトークンで行われる様にして、ボラトークンの大規模経済圏を確立しようとしています。

今回のプロジェクトの成否が、東アジアだけでなく、世界のアプリやゲーム運営の分岐点になると著者は考えています。よって、これまで仮想通貨への投資を控えていた方々も、このICOに参加することで、単なる投資のフェーズを超えた新しい世界が見えて来るのでは無いでしょうか。

ボラトークンのプレセールへ、日本から参加する方法はまだ明らかになっていませんが、わかり次第続報をお伝えします。