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Theta coin(THETA)とは
引用元:https://s3.us-east-2.amazonaws.com/assets.thetatoken.org/Theta-white-paper-latest.pdf
テレビや動画の世界では4Kや8Kといった映像の高品質化が進んでいます。また、VR(ヴァーチャルリアリティ、仮想現実)という3次元の世界を映像化したサービスも現れ始めており、ネットワークを流れる映像系のデータ量は今後100倍~1000倍へと飛躍的に増加していきます。
ビデオストリーミングや動画では、現実での動きと違和感のない動きを実現することが肝であり、ネットワーク性能の問題で動きが不自然になることは許されません。
Thetaネットワークでは、ブロックチェーン技術を用いた分散型ビデオストリーミングネットワーク(DSN)によりこの問題の解決を目指しています
引用元:https://s3.us-east-2.amazonaws.com/assets.thetatoken.org/Theta-white-paper-latest.pdf
Thetaプロジェクトの概要
Theta coin(THETA)はイーサリアムネットワーク上のERC20に準拠したトークンです。2018年1月に終了したICO(トークンセール)では約2000万ドル(約20億円)を調達しました。
Thetaネットワークがローンチされる予定の2018年第四四半期には新しいネイティブトークンと1対1で交換される予定です。
Thetaプロジェクトでは、新たに映像データを扱う分散型ビデオストリーミングネットワーク(DSN)を構築し、その上で視聴者及び事業者に効果的な種々のサービスを実現するために、独自のブロックチェーンを構築しTheta coin(THETA)を発行します。
Thetaブロックチェーンでは、ストリーミング専用のマイクロペイメントの仕組みが導入されます。また、このマイクロペイメント記録を使ったサービスの仕組み(PoE)も導入されます。事業者向けには、分散アプリ(Dapps)を使ったサービスの構築が可能となります。2018年の第4四半期に稼働の予定で開発が進められています。
引用元:https://s3.us-east-2.amazonaws.com/assets.thetatoken.org/Theta-white-paper-latest.pdf
Thetaネットワークはストリーミングや動画配信のための分散型P2Pネットワーク
ビデオ配信の業界においても、「ラストマイル問題」が存在します。ラストマイル問題とは視聴者と基幹ネットワーク間に十分な帯域を確保して通信の遅れを防ぐかという課題です。この解決策として、基幹ネットワークの下位レイヤーにキャッシュノードを多数配置することが有効とされています。
現在のネットワークではこのノード数は十分ではありません。hetaネットワークでは、ストリーミング用の分散型P2Pネットワーク、その利用を促すブロックチェーン及びトークンからなるインフラを構築して、こうした高品質ストリーミングを実現しようとしています。具体的には視聴者にPCをキャッシュとして提供してもらい、その対価としてTHETAを支払うというものです。
引用元:https://s3.us-east-2.amazonaws.com/assets.thetatoken.org/Theta-white-paper-latest.pdf
すでにesportsのユーザーを抱えている
ThetaネットワークはSLIVER社が開発運営を担当しています。SLIVER社は、2016年8月にリリースしたSLIVER.tvというesports(eスポーツ)のVR版プラットフォームを運営しており、さまざまな世界大会の運営元とパートナーシップを提携しています。SLIVER.tvは2018年3月に500万人以上の訪問を記録しています。そして、Thetaネットワークは2017年12月にSLIVER.tvとの統合を完了しており、このユーザーを引き継ぐことになります。
Thetaネットワークが効果的に稼働するには、十分な数のキャッシュノードを集めることが必要であり、他の仮想通貨プロジェクトと異なり、既存のユーザーを引き継げることは大きなメリットと言えます。
引用元:https://s3.us-east-2.amazonaws.com/assets.thetatoken.org/Theta-white-paper-latest.pdf
Theta token(THETA)はどう使われる
引用元:https://s3.us-east-2.amazonaws.com/assets.thetatoken.org/japanese/theta-overview.pdf?v=3
Thetaネットワークではビデオ配信、ストリーミング、eスポーツなど映像に関わる様々なサービスの提供と利用が行われます。このサービスに関わる支払いは全てTheta token(THETA)によって行われ、Thetaネットワーク参加者が継続的に利用できるようにするためのインセンティブメカニズムとして働きます。
Theta token(THETA)の利用イメージと下記の通りです。
- 視聴者は、ビデオストリームをキャッシュして中継することでTHETAを獲得(マイニング)します。
- 視聴者は、お気に入りのストリーマーやコンテンツ制作者に視聴料をTHETAで支払います。
- 視聴者も広告主から広告視聴の報酬としてTHETAを受け取ることができます。
- 広告主は、インフルエンサー、ストリーミングサイト、視聴者などに広告料としてTHETAを支払います。
- インフルエンサーやストリーミングサイトは視聴者から直接支払いを受けることで収入を増やすことが可能となります。
Thetaを扱う仮想通貨取引所は
THETAは、Binance(バイナンス)、Huobi、OKEx、Gate.io、Hotbit、IDEX、DDEXといった海外の仮想通貨取引所でのみ取り扱っています。現在、日本の仮想通貨取引所で日本円で購入することはできません。
また、海外の仮想通貨取引所では、通貨ペアとしては、THETA/BTC、THETA/ETH、THETA/USDT、THETA/BNBとなっています。
したがって、THETAを購入するには、以下の手順を踏むことになります。
・海外の仮想通貨取引所に口座を開設する。
・ビットコイン(BTC)を国内の仮想通貨取引所で購入する
・海外の仮想通貨取引所の自分の口座にビットコインを送金する
・海外の仮想通貨取引所でビットコインでTHETAを購入する。
なお、バイナンスに口座をお持ちの方はBNBトークンで購入することも可能です。
Theta coin(THETA)の将来性
2019年に入ると、以下のようにThetaネットワークが本格的に稼働を始めます。
- ネイティブブロックチェーンおよびプロトコルトークンの稼働開始
- Thetaネットワークでキャッシュおよびマイニングノードが稼働
- Thetaオンデマンドコンテンツのデビュー
YouTubeの共同創設者「Steve Chen」氏もアドバイザーとして参加しているThetaプロジェクトでどんな新しいコンテンツが生まれるか期待されるところです。
また、ビデオストリーミングやオンラインゲームなどの映像の世界を、ブロックチェーン技術と分散型P2Pネットワークにより大きく変える可能性のあるTHETAは、2024年のオリンピックでの追加種目候補ともいわれるesports(eスポーツ)の動向と合わせて目が離せません。