仮想通貨

Tether(テザー)とBitfinexのCSOが辞任による影響

先月は仮想通貨市場を揺るがす出来事が、国内外でめまぐるしく頻発していました。

特に仮想通貨取引所Bitfinexそして、同社の提携企業であるTether社でCSO(最高戦略責任者)を務めるPhil Potter氏が辞任したニュースには衝撃を受けた読者も多かったのでは無いでしょうか?

ビットコインをコントロールして、仮想通貨市場を裏から操作してきたのはTether(テザー/USDT)であるとFinte-Xでは再三に渡ってお伝えしてきました。

それは、ひとえにここ数年BitfinexとTether社にかけられていた「公然の秘密」とも呼べる嫌疑によるものでした。

ビットコイン(BTC)チャートを操作する犯人とは再び悪夢は再現されるのか 引用:https://www.coingecko.com ビットコイン(以下、BCT)が先週末から...
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これらの記事で報じているように、USDTが新規発行される度に、そのUSDTはBitfinex取引所のウォレットに移動しています。そしてUSDTが新規発行される度にビットコインが一時的に高騰するのがお決まりのパターンでした。

それゆえ、2017年中ごろから、Tether社が実際には通貨対応分のドル資産を有しているのではないかという疑問が取りざたされるようになり、2017年12月にはSEC(米国先物取引委員会)に事情を説明するため、Bitfinex及びTether社経営陣が召喚されることになっていました。

そもそもTether(テザー/USDT)とは

日本の仮想通貨ユーザー、特に初心者では馴染みの無い人も多いかもしれません。

しかし、Tether社が発行する仮想通貨Tether(テザー/USDT)は法定通貨である米ドルと1対1でレートを固定したペッグ通貨として人気を集めています。日本のメディアでも「リスクヘッジ通貨」「価値の保存」などとその役割が紹介され、現在時価総額ランキングでは第10位につけています。

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疑惑が本当だった場合の影響

これまで説明してきたように、tether社のUSDTの発行履歴がBTC(ビットコイン)の価格変動と対応しているような動きを見せていることから、市場操作疑惑が疑われるなど、Bitfinex、Tether社はこれまで仮想通貨業界を揺るがしかねない疑惑の目は常に向けられてきました。

もしこの疑惑が本当だった場合、つまりtetherの関係者から逮捕者が出るような事態になった場合、市場のプレイヤーは2タイプに分かれます。

1つ目のタイプはUSDTが凍結されることを恐れて一旦他の仮想通貨に換える投資家。そして、もう一方はUSDTで市場操作された仮想通貨相場が崩壊するのを恐れて法定通貨に換えて仮想通貨から逃げ出す投資家です。

これらの動きが同時に発生するのですが、いずれにしても仮想通貨市場に流入していた資金は他へ流れていくようになります。

BTC(ビットコイン)が仮想通貨市場の相場の基軸通貨として機能している以上、市場全体の低迷は避けられない流れになって行きます。実際に、すでに他の仮想通貨や法定通貨(円やドル)に退避している投資家もすでに相当数いるようです。

もちろん、tether社の「疑惑」が疑惑のままで終われば、全て杞憂に終わるのですが、もし、この疑惑が「有罪」として事件になってしまえば、コインチェック事件や先日のビットフライヤーへの業務改善命令などは比較にならないほどの大事件となるでしょう。

今の仮想通貨市場はこういう懸念を抱えている状況です。

twitterを賑やかしている

「7月中旬以降から仮想通貨市場の相場は回復する」とか「2018年末はビットコイン300万円」

と言った大物投資家やインフルエンサーの発言は、ポジショントークとして受け流して行くのが賢明だと筆者は考えています。