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韓国三大取引所Korbit(コルビット)とは?特徴や注目ニューズ

アジア各国の仮想通貨への見解はそれぞれ異なる

仮想通貨に関する見解は国によって異なります。

日本では金融庁が主体となり、仮想通貨取引や仮想通貨交換業者への法整備を行い、事実上容認しています。

かつて世界一の仮想通貨市場を誇っていた中国では、厳しい規制により大手取引所が続々と閉鎖や国外への移転を余儀なくされる事態にまで陥っています。

そして、韓国では大手取引所が度重なるハッキングにより大量のビットコインが盗難され、破産に至るほどの甚大な損害を被る結果となってしまいました。

韓国政府はさらなる仮想通貨による被害を拡大しないためにと、仮想通貨市場を規制する措置をとることに結論付けたのです。

そんな中、韓国初の取引所korbit(コルビット)は、韓国最大手のオンラインゲーム会社NEXON(ネクソン)の傘下に入り、さらなる飛躍を遂げようとしています。

そこで今回は、korbitの特徴や取り扱い通貨、登録方法などについて紐解いていきます。

Korbit(コルビット)の特徴

出典:https://www.korbit.co.kr/

Korbitの最大の特徴は、韓国で初めて仮想通貨の取引サービスが行われた取引所である点です。

現在では韓国の三大仮想通貨取引所の1つとして知られています。

では、korbitを運営する会社の基本情報を確認しておきましょう。

会社名Korbit.Inc
設立2013年
資本金
代表取締役Tony Lyu
所在地韓国
公式サイトhttps://www.korbit.co.kr/

Korbit2013年に設立され、韓国に初めてとなる仮想通貨取引所を開設しました。2017年には韓国最大手のNEXONが買収により、経営権を獲得しました。

NEXONは現在、日本に拠点を移し、日本企業として様々なオンラインゲームやスマホのゲームアプリサービスを配信しています。

Korbitに出資する企業には、ソフトバンク・ベンチャーズコリアや韓国大手企業などがあり、経営においても信頼度が高い取引所と言えるでしょう。

さらに、韓国は投資家以外にも一般の人にも仮想通貨取引の人気が高まっており、korbitを始めとする韓国国内の取引所で取り扱われている仮想通貨の価格は高い傾向にあります。

そのため、トレード手法の1つとして知られるアービトラージによって利益が得やすいと考えられています。

アービトラージについては、こちらの記事でご説明しているのでご覧ください。

参考:ビットコインのアービトラージで利益は出るのか、おすすめのツールとその仕組みhttps://finte-x.jp/1811

Korbitのメリット・デメリット

では、韓国のkorbitを利用するメリットやデメリットについてご説明いたします。

Korbitのメリットとして、以下の4点が挙げられます。

  • 安定したサーバー
  • セキュリティ対策の高さ
  • サポートセンターは1営業日で対応
  • 取り扱う通貨の種類の多さ

何よりもサーバーが安定しているため、取引中にトラブルが起こる心配がありません。

また、セキュリティ対策として、マルチシグやコールドウォレットが導入されており、外部からのハッキング対策としても評価できます。

さらに、サポートセンターは1営業日で対応することが公式サイトにも記載されています。サポートセンターの対応が早い点はユーザーにとっても喜ばしいことです。

取り扱っている仮想通貨の種類も12種類と多く、

ビットコイン

イーサリアム

ライトコイン

など人気の通貨の取引が可能です。

ただ、現時点ではこのうち5種類が取引停止となっているため、正しくは7種類の取引が可能です。

詳細は、後ほどご説明いたします。

一方、korbitを利用するデメリットも残念ながらあります。

  • 高い手数料
  • 日本語がサポートされていない
  • 取扱通貨の種類は多いが、取引量が少ない

Korbitの手数料は0.08%~0.2%以上とされており、取引金額によって手数料が高くなる傾向にあります。

日本人ユーザーにとって最も不便な点を挙げるとすれば、日本語がサポートされていない点です。Korbitでは韓国語と英語のみがサポート対象となっています。

ただ、Googleなどの翻訳機能を使用することで、ざっくりとした意味を知ることはできます。

最後に、取扱通貨についてですが、種類は多いけれど取引量が少ないというデメリットもあります。

韓国国内では、アルトコインの人気が高まっているため、通貨によって人気が分散している点が原因なのでしょう。

Korbitの取扱通貨は12種類から7種類へ

Korbitで取り扱っている仮想通貨は全部で7種類です(201872日現時点)。

  • ビットコイン(BTC
  • イーサリアム(ETH
  • リップル(XRP
  • ライトコイン(LTC
  • キャッシュ(QASH
  • イーサリアムクラシック(ETC
  • ビットコインゴールド(BTG

元々は12種類もの通貨を取り扱っていましたが、ダッシュ(DASH)やモネロ(Monero)、ジーキャッシュを始めとする5種類の取引を停止することを5月末に発表しました。

Korbitは、5種類の通貨の取引を停止した理由を公表しておらず、一部では「韓国政府による規制が理由なのでは?」と、言及する声も上がっているようです。

そのように言及される一因として考えられるのは、取引を停止した通貨のうち、3種類は匿名性の高い通貨であるということです。

匿名性の高い通貨はマネーローンダリング(資金洗浄)に利用される可能性が高く、日本国内でも取り扱っている取引所はありません。

また、オーガは新たな社会インフラになる可能性を秘めた通貨で知られており、スチームはSNSに投稿されたコンテンツに対し報酬が発生するシステムがあります。

韓国経済はいくつかの財閥によって支えられていることから、もしかすると、これらの通貨によって社会のシステムが変わることをよく思っていない存在がいるのかもしれません。

Korbitの登録は日本では困難

Korbitに興味をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながら現時点では日本からの登録ができません。

Korbitでは、登録の際にSMS認証や指定の銀行口座が必須です。SMS認証は日本のキャリアでは行えず、銀行口座も韓国の指定銀行で口座を作る必要があります。

つまり、日本人ユーザーがkorbitに登録するためには、韓国でビザを取得した上で韓国の指定口座を作らなければならないということです。

ビザ取得には1ヵ月以上の時間を要することはもちろん、korbitのサポートセンターと複数回に渡る連絡が必要なため、日本人には利用しづらい取引所と言えるでしょう。

Korbit注目のニューズ

韓国では仮想通貨市場において盛り上がりを見せる一方、韓国政府による規制も行われ始めています。Korbitへの影響について、注目のニューズから読み解いていきましょう。

韓国政府は取引所へのセキュリティ政策として、国際規格のISMS認証(ISO27001)による評価制度を設けることを発表しています。

数多くある取引所の中でも三大仮想通貨取引所を始めとする、とりわけアクセス数や年間の収益が多い取引所に対し、運営にはISMS認証の証明書を必須としたのです。

現時点でISMS認証を満たした取引所はおらず、korbitとしても非常に厳しい立場に立たされていることでしょう。

また、korbitは非市民である外国人ユーザーに対し、韓国ウォンの口座への入金、バーチャルアカウントサービスを禁止する措置をとりました。

口座への入金や匿名でのアカウント作成が禁止になれば、外国人ユーザーは事実上、韓国での取引が不可能になることを示しています。

その背景には、マネーローンダリングや不正などへの規制を強めたい韓国政府の命令があったとされています。

さらに、以前より非居住者である外国人ユーザーや、未成年に対し、取引の禁止を示していたのです。これにより、韓国政府は、韓国市民の保有資産の囲い込みを図ったのです。

ただ、korbit側からすれば、国外のユーザーを取り込むことができず、韓国国内から海外へと市場規模を広げることは困難です。

さらに、取引所が今後も増え続けることになれば、韓国の市場において競争率が高まり、korbit自体の存続も厳しくなることが想定されます。

存続か、移転か?2つに1つの決断を迫られる時が

世界の人口は約76億人で、韓国の人口は約5,100万人。韓国の人口は世界人口のわずか0.6%に過ぎません。

Korbitが拠点を韓国国内においている以上、最大でも0.6%の規模でしか取引量をあげることしかできないのです。

そういう意味では、韓国政府による規制はkorbitを始めとする取引所の存続を危うくする可能性があるのではないかと個人的に考えています。

どんなビジネスにおいても、市場が飽和状態になれば、潰れていく企業は増えていきます。

韓国の仮想通貨市場でも同様のことがいえ、korbitは存続か、移転かの2択を迫られる時が必ず訪れるでしょう。

親会社であるNEXONが拠点を日本に移すのかが、今後、日本人ユーザーが注目するべきポイントなのではないかと思います。