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仮想通貨取引所FCoin(エフコイン)とその独自トークン「FT」とは?

仮想通貨取引所FCOIN(エフコイン)とは?


引用:FCoin

FCoin(エフコイン)とは、2018年4月に開設された新しい仮想通貨取引所であり、翌月の5月にベータ版として取引が開始されました。

このFCoinは、大手仮想通貨取引所HuobiのCTOであるZhang Jian氏がHuobiを独立して設立しており、配当還元型モデルである独自の取引所トークン「ET」を利用した面白い取引所として注目を集めています。

本記事では、FCoinの特徴や登録方法、そして取引所トークンであるFTについて解説していきます。

仮想通貨取引所FCoin(エフコイン)の特徴


引用:FCoinホワイトペーパー

FCoin(エフコイン)は有力なVCから出資を受けている

このFCoinは上述した通り元HuobiのCTOが設立しており、セキュリティ性が高く評価されている取引所です。

Huobiは高いセキュリティ性を誇る取引所として評判であった為(実際に特段のトラブルも現状は起こしていない)、その元CTOが設立した取引所として、投資家の期待は高いと言って良いでしょう。

その証拠として、FCoinはアメリカのDHVCや、中国のNODE CAPITALなどといった有力なベンチャー・キャピタル(VC)からの出資を受けています。


引用:FCoin

有力なVCの出資は、その企業やプロジェクトへの可能性を表している事と等しいので、多くのVCから出資を受けているFCoinの今後の潜在能力には十分期待出来るでしょう。

FCcoin(エフコイン)の取り扱い通貨


引用:FCoin

2018年7月現在、FCoinで取り扱いされている通貨は上記の画面上の通りです。

後述する独自トークン「FT」をはじめ、OmiseGO(OMG)やBinanceCoin(BNB)なども取り扱いされており、主要通貨のみならずERC20トークンもしばしば上場されています。

なお、FCoinでは今注目の仮想通貨Zipper(ZIP)が上場しています。
ZIPとは、クロスチェーン技術を用いて複数のデジタル資産を交換する事が可能となる中国発のプラットフォームです。

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FCoinでは、来年頃からメインチェーンをイーサリアムからこのZipperのチェーンへと移行するといった予定となっており、FTトークンの影に隠れていたこのZIPもかなりポテンシャルが高い通貨だと言えるでしょう。

独自の取引所通貨「FTトークン」

FCoinでは、独自の取引所通貨である「FTトークン」が採用されます。

このFTトークンはERC20に準拠したトークンであり、保有していると投資家にとって様々なメリットがあります。

取引所利益の80%を配当として還元

このFTトークンを保有するユーザーは、FCoin側の取引所で上げた収益の内の80%を配当として毎日受け取る権利を得ます。

そしてその配当として受ける通貨はFTトークンそのものではなく、運営側のFCoinが手数料収益として得た通貨となります。

なお、FCoinではその還元量を確認する事ができ、一日のFTホルダーへの還元量と100万FTを保有していた場合の配当額が常に表示されています。


引用:FCoin

2018年7月5日、17時の時点でその報酬額は47BTCとなっており、その前日である7月4日の報酬量はおよそ130BTCでした。

そして、現在1FTあたり30円程の価格なので、大体3,000万円分のFTを保有していれば0.018BTCの配当を受け取れます。

これを月利で計算すると、おおよそですが1.5%程度となりますね。

しかし、初めて配当が行われた2018年6月6日は、年利がおよそ2900%、日利が8%にも及ぶ計算となりました。

FTトークンの価格によって配当額も変わるので、そこには注意が必要です。

当初はFTトークンが過熱状態にあり、その取引ボリュームも一時期BinanceやHuobiを超える量になったとされているのです。

手数料マイニングという新しい仕組み

FCoinの取引手数料は、下記図の通り現状はメイカー・テイカー共に一律で0.1%となっています。

ですが、FCoinでは現状取引手数料を支払った内の100%がFTトークンで払い戻される仕組みとなっています。


引用:FCoin

下記図のように、FTトークンの51%に値する部分はコミュニティへのリワードとしてユーザーへと還元されます。


引用:FCoinホワイトペーパー

FTの発行枚数は100億FTとされていますが、その内の51%が取引手数料の払い戻しによって全て消化されるまでこの還元メカニズムは継続されます。

これがFCoinの「手数料マイニング(Trans-Fee Mining)」と呼ばれる新たな仕組みであり、トークンの価値向上が取引所運営側とFTトークンホルダーの両方にとってのインセンティブとなるのです。

FTトークンの価格推移

なお、現在のFTトークン(対USDT)の価格推移ですが、配当が開始した6月6日以降一気に高騰し、1FT=1.2ドルあたりまで伸びました。

しかしその後はすぐに下落し、2018年7月5日現在はピークの価格から4分の1となる1FT=0.3ドルで推移しています。

高騰期は配当の魅力に噛み付いた投資家が多かったでしょうから、少し過熱している事がわかりますね。現在は価格も下落し、その配当額も同時に目減りしています。

このように、いくら配当に魅力があってもFTトークンの価格が目減りしてしまえば本末転倒となってしまいます。

FCoin(エフコイン)の自動売買ボットの撤退

上述したように、FCoinの配当は取引所が出した利益(取引手数料による収益)によって決まり、FTホルダーが受け取る配当額はFCoinの毎日の売り上げに依存しています。

つまり、この取引所側の手数料収入が減れば配当も減る事になるのです。

そして手数料が減るのはどういった時かというと、単純に取引高が減った時だと言えるでしょう。

下記チャートは同取引所で最も取引シェアの高いFT/ETHペアでの価格と出来高の推移ですが、チャートを見ると分かる通り、丁度6月30日から7月5日頃にかけて一気にその取引高が縮小しています。


引用:FCoin

現在は取引高が回復はしていますが、ETH以外の全体の取引量も過去と比べてグッと下がり、その分配当額も大幅に減少したのです。

なぜ、このように急激に取引高が減っているのでしょうか。

それは、このFCoinの異常な取引高は大半が自動売買のボットシステムによるものであり、その自動売買ボットが撤退した為だとされています。

FCoinはその取引ボリューが一時5,000億円にも到達し、Binanceを超えて世界で一位にランクインするなどといった驚きの出来高を魅せていたのですが、その正体は大半がbotだったのです。

FCoinには紹介者報酬プログラムが存在しており、ざっくり言うと、他のユーザーを紹介すれば、紹介された側の取引手数料の20%が新規登録から90日間、紹介した側のユーザーが得る事が出来るといった仕組みです。

これを自動ボットを利用して自分で2アカウント作ってしまえば、自分で紹介したボットアカウントに反対売買による自動トレードを繰り返させ、自分に紹介した側のアカウントに自動的に手数料報酬が入る事になります。

FCoinの紹介者報酬プログラムが終了

ですが、6月29日にこの紹介者に報酬が与えられるアフィリエイトプログラムが停止しました。

これによって、自動ボットによるトレードのインセンティブが無くなり、一気にそれらが撤退したのです。

このような大量のボットトレーダーが市場を占めたFCoinでは、不当な価格操作も出来てしまい、上述した通り、適正ではない出来高にもなってしまっていました。

それに最近出来たような取引所が一気に世界一位の取引高をつけるという事は、それだけ取引所のサーバーに負荷をかける事にもなります。

FCoin(エフコイン)の配当額が激変

FCoinが上場した当初から現在に至るまで、その配当額は目減りしています。

7月26日の配当の報酬額は309BTCとなっており、現在は1FT=21円なので2,100万円のFT保有で0.07BTCの配当額が割り当てられてました。

この数字は7月上旬の水準よりは上がりましたが、6月当初から比べるとかなり落ちており、上述した通り、初の配当が行われた当時は日利8%もありました。

しかし、現在は上述の7月5日の水準よりは配当額や利率が上がっており、このように、FTの時価が下がり、配当額とそのBTCの価格が上がれば配当の利率の効率は上がります。

なお、配当される通貨に関してはBTCに限らず、取引手数料として多く支払われた通貨が配当として配られる事になるので、それがUSDTとなる事もあります。

しかし、これらの数字は毎日変動している為、正確な利回り計算が難しく、ある日突然FTトークンの値下がりと配当額の激変が訪れる可能性があるので注意が必要です。

BinanceCEOの取引マイニングに対する見解

このように配当が魅力的なFCoinの取引マイニングですが、BinanceのCEOであるジャオ・チャンポン氏はこのようなモデルに対して否定的な考えを持っていました。

Binanceの公式ブログを見ると、ジャオ氏は以下のように発言していました。

「取引手数料を100%払い戻し、配当を100%分配するといった魅力的な言葉で巧みな手法でコインを販売している。私はこれは単なる詐欺であり、大きな確信ではないと理解をしている。」

ジャオ氏はこのモデルは全くイノベーションになっていないと発言していたのです。
確かに、筆者もこの魅力的な配当がいつまでも続くとは考えません。

日利3%や月利が2桁に達する配当システムなど、既存の金融商品でもほとんどないでしょう。
もしあったとしても、5年も10年も続くようなものではありません。

FCoin(エフコイン)の登録方法

では、実際にFCoinへの登録方法を確認しておきましょう。
まずは、上記画面の赤枠にある「Sign up」をクリックします。

その後登録画面に移るので、「ユーザーネーム」「メールアドレス」「パスワード」を入力しましょう。

また、「Confirm」はパスワードの再確認、「Referral」は招待コードなので、持っている人のみ入力して下さい。

パスワードは8~32文字で大文字と小文字、そして数字と記号を含める必要があるので注意しておきましょう。

全て記入後は、利用規約に同意をして「Sign Up」をクリックして次に進みます。

すると登録したアドレス宛にメールが届きます。

届いたメールで「Verify Email Address」をクリックしてメールの認証を済ませましょう。

認証に成功すると、以下の画面が表示され、ログインが出来るようになります。

これでFCoinの登録は完了です。

FCoin(エフコイン)のFTトークンを購入する方法

では次にFTトークンの購入方法を見て行きましょう。

FTトークンの取引ペアは「BTC」「ETH」「USDT(テザー)」なので、購入の際は前述の3通貨のいずれかをFCoinにデポジットしておく必要があります。

入金方法

そこでまずFCoinの入金方法の説明ですが、右上の自分のアカウントをクリックしてメニュー内の「Finance」をクリックします。

そして次に対象の通貨を選んで「Deposit」をクリックしましょう。

今回はBTCを例にしています。

すると以下のように入金用のアドレスが表示されるので、読み取って送付しましょう。

これで入金は完了です。

FTトークンの取引

次に実際の取引ですが、メニューバーから「Exchange」を選択します。

すると取引画面に移るので、取引ペアをFTに設定し、右の画面を見ましょう。

下記画面の左上にあるのが取引板であり、赤枠は「LIMIT(指値注文)」あるいは「MARKET(成行注文)」を表しています。

指値注文の場合は「BTCの価格(Price)」と「FTトークンの数量(Amount)」をそれぞれ設定し、成行注文の場合はBTCの数量のみを設定して下さい。(成行注文の売りの場合はFTトークンの数量)

後は下の「buy FT」をクリックすれば注文完了です。

FCoin(エフコイン)とFTトークンの将来性

以上がFCoinについてでしたが、やはり今後の期待はFTトークンにあるでしょう。

このFTトークンは毎日収益となる取引手数料の100%分の新規FTがユーザーへ配布され、それに伴って新たなFTトークンが市場に出回るようになるので、理論的には価値のインフレが起きる事になります。

なので、そのトークン価値は取引所であるFCoinの価値(取引ボリューム)と比例させなければなりません。

もちろん取引所の取引ボリュームが減れば、市場に過剰なFTトークンが残るので、上述した配当の利回りも、FTトークンの価格も下がってしまいます。

長期的に見ると、FCoinの安定的成長を見据えておく必要があり、いくら配当が魅力的でも本質であるFCoinの運営情報は必ず抑えておくべきだと筆者は考えています。

ABOUT ME
Kenta@フリーライター
Kenta@フリーライター
新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。